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2日目 親友2

こちらではお久しぶりです。

「僕とメルセルはリアルフレンドなんだ。

メルセルがさ、始めるって聞いたから僕もこのゲームを始めたんだ。販売店の長い行列で気が滅入ったけど、気にしなかった。だってメルセルと、メルと遊ぶのは本当に数年ぶりだったから」


なのに、なのに僕は...!


「リアフレじゃなかったの?」


「......ッ!」


「あ、ごめんなさい!言いたくないことなんだよね、多分」


「いや、いいよ。もうクロさんも友達なんだ。俺とメルの。

だから、聞いて欲しい!」


「...うん。分かったよ」


「あの頃…。僕がまだ幼稚園の頃さ、メルと出会ったんだ。

近くの公園に母さんと来たら、一人で遊ぶ少年が居た。僕はその少年に奇異の目を向けていた。

だってさ、変なことしてたんだよ?

ずーっと、ずーっと。木の前に立ったり座ったりしてるんだよ、おかしいだろ?

僕ね、ソレを眺めてたらさ、メルと目が合ったんだ。そしたらメルが「一緒にやろ!」ってコッチに駆けてきたんだ。母さんは良いって言ったから一緒にやることにしたんだ。

メルに「何してたの?」って聞いたら、返ってきた答えが「土筆さんの真似!」だったよ。僕はその場で大笑いしてた。

ね?面白いよね」


「うん、ふふ。最っ高に面白い!」


「それが、メルと遊んだ最初の記憶。

2人が仲良く笑いあった最初の思い出。これからも2人でずっと、こうするんだ!って直感的に思った日。

それが崩れたのは小学校5年生になったあの日。

いつも通り、2人で同じ教室に入った。

その年はクラス替えがあってさ、知らない奴等が同じクラスになった。僕は普通に接してたんだけど、メルが嫌がった。その時僕が気をかけてあげるべきだった。

そいつ等は裏で、僕にバレないように、メルを虐めていた。普通の人にとっては軽いって言われるかもしれない、でも僕達2人にとっては軽いも重いもないんだ!」


「なにがあったの?」


「奴等がメルを虐めたのは「嫉妬」によるものだった。

屑たちが吐いた言葉は、僕とメルの関係にひびを入れるものだった。

『何も出来ないやつが、俺達より劣る変人が、陸斗君と話すなんて許せない!』

だってさ、僕は激情して言い返してた。

『僕がお前等みたいな、群れなきゃ何も出来ない弱者と話すわけないだろ』

と。屑たちは泣きながら逃げて行った。周りも僕とメルを労った、その時のメルの異変には気付かせないぐらい仰々しくね。

周りはただ、本心から僕達を労わってくれたから、こんな事言っちゃいけないのは分かってるんだ。でもあの時、彼等が普通通りにしてくれていたら良かったんだ。」


「うん。

メル君の異変って?」


「メルは笑わなくなった、話さなくなった、僕から距離を置くようになった。

でもそれは、学校だけで学校外ではそれまで通りだったんだ。

でね、学校で何でそんな事してるの?って聞いたらさ

『陸斗に迷惑掛けたくない』

って、なんか分かんないけど、それ聞いた瞬間、僕泣き出しちゃって。

ただただずっと、メルに謝り続けた。

メルはメルで泣き出した僕にオロオロしだして、落ち着いてから僕は

『気にしてないから、メルは今まで通りでいいよ』って言ったんだ。そしたらメルがさ

『ううん、次は陸斗に迷惑がかかるかも知れない!』って、ああ、あの時のメルは格好良かったなあ。

僕はその時からずっと、メルに対して申し訳なくて、だって僕なんかが居たから......メルが傷ついてしまった。

そう思って僕が自問自答しながら自分を何度も卑下してたらメルが脳天気に

『ずっと友達だよ!』って。

僕は本格的に泣き出して、メルに慰められていた。」


「メルセル君って優しいんだね!

分かってたけど、アハハハ」


「うん、中学に入ったらメルが不登校になった」


「......え?」


「理由はわかんない。でもメルが

『陸斗はずっと親友だ!だから、すまない、放って置いてくれ』

って急に言い出して来た。2年の初日から復帰して来た。出席日数が足りないんじゃないのか、と聞いたら。ただ一言、冷たい目で

『保健室』だってさ。

僕は嘆いた。気づけなかった。それから毎日僕は、毎朝メルと登校して、学校の中も一緒にいた。やっと心を開いてくれるかなって思ってたのに。僕は今日、またやってしまった。

学校に途中からでも行っていれば、メルは!メルは傷つかなかった。

全部僕が悪いんだ!

メルと仲直りなんてしちゃいけないんだ。また、傷つけてしまう」


「じゃあさ、明日から誰がメルセル君を守るの!?」


「そ、それはっ......!」


「リク君が守らないで誰が守るの!

今、メルセル君を一人にしてたら、後悔しちゃうよ?

メルセル君がもっと傷ついちゃうんだよ!?そんな事になっても、君は何とも思わないの!?ねぇ!」


「ありがとう

でも、僕1人じゃ探せないと思うんだ。一緒に探して欲しい。

こんな事言えた義理じゃないけd「うん、いいよ」...。行こう!」


「どっちに?」


「......。どっちかに」


―――――――――――――――――――


〜メル〜






此処は何処だ。

陸斗に罵詈雑言を浴びせ、駆け出した俺は今、道に迷っていた。目の前には鬱蒼と生い茂る森。でも進めない。進もうとすると


『エリア名:西の森

封印を解くには、エリアボスの撃破を行ってください。エリアボスは西の平原の何処かに居ます。

エリアボス名:ラビットボーンウルフ』


とウィンドウが開かれる。

はあ、ミルクをもふろう。

そう思って、ミルクを見ると俺に擦り寄っていた。頭の上にハテナを浮かべると


「グギャアアアァァァァァ」


大きな叫び声が聞こえて、俺の視界には、狼がいた。

青い狼。兎の骨を頭に被るように嵌めた狼。骨の奥に光る赤い眼が俺を睨み付ける。1歩、また1歩、俺に近づく。


あれ?動けない?

ぁ、嫌だ。だ、誰か助けて!

頭に浮かぶのは、笑う陸斗の顔だった

次は二日後ぐらいに出します

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