〜本当はフィクションな怖い話〜
暇な方は目を通していただけると幸いです。
これは高校2年アリエス・ラークが体験したお話。
ある日アリエスはトイレに起きた。アリエスはふと「あーバターくいてー」と思い冷蔵庫がある玄関へと足をはこんだ。
「ん?なんだこのガラスの靴は?うちのじゃないな...」それはとても綺麗とは言い難い不格好なガラスの靴だった。
「まぁ..いいか..?」と流し冷蔵庫へと手を伸ばした。この時期の夜となるとかなり冷える。そのためか冷蔵庫の中はまるで裸で南極にいるかのような寒さが感じられる。
ほぼ寝ぼけた状態で手探りでバターが入ったせとものの容器を取り出しかじりついた。
「んっ!うっめーっ!やっぱりバターはサイコーだぜ!」といいそのまま放置して自室に戻った。
ーしかし
さっきまで寝ていた布団に妙な盛り上がりがある。それは鳥取砂丘のようであった。「誰かいるのか...?」アリエスは覚悟を決め布団をバッと一気にめくった。そこには恐ろしいものがあった。
若葉のように淡い碧色の瞳。すっと通った鼻筋と、新雪のように白い肌。腰まで流れた髪の色は、ただの黒色だ。実際その少女は並外れて整った容姿の持ち主だ。
アリエスはそのとき直感した。間違いない。こいつは....
座敷わらしだっ!!
それを認識したときには遅かった。
彼の後悔は2つーーー
ひとつは足にトレーニング用のおもりを着けていたままだったこと。
もうひとつはトイレにいくことを忘れていたことだ。
「ギャアアアアアアアアアアア!!」
その絶叫の持ち主は言うまでもない......。
後悔はしていません。
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