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無意識

この話は二つの意味があります。

僕は死ぬなら


炎で焼かれて死にたいと思ったことがある。


なぜなら、


僕の親は前の家の火事で僕の身代わりになって亡くなったからだ。


母さんと父さんは死に際に僕にこう言った。


『ずっと傍にいるから。ずっと見守ってるから』って。




ある日、


僕は学校で撮った写真の角が


少し黒くなっているのを見つけた。


まるで焦げているかのように。


その現象は何日も続いた。




次の日、有り得ないことが起きた。


僕は朝、起きてトイレに向かうと


トイレが燃えていた。


僕は慌てて水で火を消したから


大事にならなくて済んだけど...。


僕の家で何が起こっているのだろうか。




その次の日、今度は親の仏壇が燃えた。


僕は驚いた。


もしかしたら母さん達が燃やしてしまっているのかもしれないと思ったからだ。


「母さん、父さん、傍にいたら僕まで燃えちゃうよ....」


そう呟いても当たり前だが返事は無い。




その次の日も次の日も、


僕の家では色んな場所が燃えだした。


僕はついに怖くなり、友人に相談した。


だが、友人は気のせいじゃないかと


相手にしてくれなかった。




その夜、僕は夢を見た。


赤い何かに包まれる夢。


僕はなんだか暑いと思い、


瞼を開けるとそこには炎に包まれた


僕の部屋であろう場所が目に映った。


ふと、自分の手に違和感を感じ、


見てみると指に木のクズみたいなのが


付いており、


親指はザラザラとして少し削れていた。


まるで何かでスってしまったように。

【解説】


①炎の中、燃えた両親が霊となって『僕』の近くで

見守っていた。だから、『僕』の周りが燃えだした。


②『僕』の親指に木のクズみたいなのが付いていた。

それはマッチをスった証拠。『僕』は寝てる間、無意識に炎を付けたと予想される。きっと両親を亡くしたあの日も...

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