表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

第一話 加藤入学と同時に骨折

ぱわーーーーーーーーー

「ここが西山中学校か…」


入り口と書いてある正門前で俺はつぶやいた。


俺は今年から西山中学校に入学する、加藤ラフレシア3世、13歳だ。


俺はこの学校で成し遂げたい野望がある。それは、「学校で1番の奴になる」ということだ。


俺は幼稚園でも小学校でもいつもテストは1位。運動神経もずば抜けていて、みんなから1目置かれる存在だった。


この西山中学校は、世界から見てもトップクラスの生徒たちが集まる、俗に言う1流中学だ。俺はここで1番になり、昔のような優越感に浸りたいのである。


「よし……行くぞ」


そう俺が野望への1歩を踏み出そうとした瞬間、



ドンッ!!!!!バキバキバキ!!



いきなり隣から強い衝撃が加わってきた。


「何すん――」


「あ゛?」


咄嗟に隣を見ると、そこに立っていたのは身長は優に15mを超えるゴリラのような体格をした男で、強い威圧感を振りまき、俺を睨んできていた。

俺はその威圧感に飲まれ失神、失禁し、さらに先程ぶつかった衝撃で、入学初日から全身複雑骨折をしてしまった。


――――目を覚ますとそこは保健室だった。


「あなた死ぬところだったのよ。」


そう後ろから話しかけてきたのは、えげつない美貌を持った女教師だった。



「ああ、自己紹介が遅れたわね。私の名前は大念よ。」

「……大念さん?」


聞いたことがある。この西山中学校には通称3Bと呼ばれる、えぐい美貌を持った美女が3人いる。その中に大念という名前があったはずだ。


「ええ、そうよ。もう体も動くみたいだし、教室に行ってきたらどう?」

「あれ、俺の体って折れたんじゃないんすか?」

「なんとなくくっつけといたから大丈夫よ。」


髪をかきあげながら大念は言った。

全く大丈夫じゃないことを言われたが、もう時間が無いので急いで教室に向かうことにした。


「大念さんあざっす」

「いいのよ、また腕が取れたら言ってね」



バタン!



大念は保健室に1人残され、誰に聞かれるということも無く呟いた。


「あの子の顔、どこかで………」










星をつけてね

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ドンッ!!!!!バキバキバキ!! いきなり隣から強い衝撃が加わってきた。 「何すん――」 「あ゛?」 咄嗟に隣を見ると、そこに立っていたのは身長は優に15mを超…
[良い点] おもろいですね [気になる点] なし [一言] 頑張ってください
[良い点] 小説を全く読まない私でも、サクサク読めたのがよかったです。 [気になる点] 特にない [一言] これからも頑張って下さい 応援してます
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ