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テーマ詩集:おわり

あたしのさいごのいちにち

作者: 歌川 詩季

 いっしょにいたいなんて、思ってくれるひと、いませんし。

 あのさ もしもあした死ぬか 世界がおわるのなら

 そんなはなしなんかやめて どんな意味があるの?


 おいしいものをたべて 満腹で死にたいか

 大好きなひととふたり テロップ見たいか

 あたしはどっちもいやだ 平常運転がいいもん


 予告なしで まさにきょうが

 その日だとしたらさあ

 西の空が割れてくのを

 おだやかな顔をして


 これが あたしのさいごのいちにち



 それじゃ 遺書のかわり 辞世(じせい)の一曲(かな)でます

 でもね これはいつもお風呂でくちずさむあの歌


 毎日 せいいっぱいで しゃかりき生きてたら

 さいごのいちにちだって 特別なことは

 しなくたっていいよ 平常運転でいいじゃん


 かよいなれた定食屋で

 さばの味噌煮たべたんだ

 ないしょだけどちょっとぜいたく

 おしんこつけちゃおうかな


 これも あたしのさいごのいちにち

 回転寿司か、カレーかで悩む!

 中華もいいなあ。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  もし。明日、世界が終わるのなら。  なにをしたいかな。なにを食べたいかな。と、考えてしまいました。  「あたし」みたいに潔くなくて、いろいろと欲張りそうです。  考えようによっては、…
[良い点] 今日、近藤勇さんの命日で、養子先の近藤家のお墓にお参りしてきました。 どんな思いだったんでしょうね? 考えさせられました。 ペコリ!
[一言]  いつも通り。それで幸せ。それが幸せ。  等身大の幸せを大事だと思えるあたしが素敵です。  食べるのも飲むのも歌うのも話すのも、全部口だから。  色々したくて大変そうです。  置いといた…
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