番外短編 シファの前世は?
時間が無かったので、今回はちょっとした短編となります。
とある日、暇を持て余していた私は、何気なくシファに聞いてみた。
「シファは……夢の中で、なんて呼ばれていたのです?」
『妾か?』
シファは現代日本からの転生者らしいけど、本人にはその自覚は無く、前世のことは夢の中だけのことだと思っているようだ。
そんな彼女の前世とは、一体どのようなものだったのだろう?
『う~ん、そうじゃのぅ……。
ハムコだったかのぅ……』
「ハム子……!?」
ハム……ってなんだ?
食べるハムか?
ハムのように身体がむっちりしていたから、そんな不名誉なあだ名がついたとか……!?
大丈夫? いじめられてない?
いや、本名が「公子」だから、「公」の字を分解して「ハム子」になった……という可能性も!?
動●のお医者さんのハム●ル的な。
『で、夢の中では、大きな人間の手の上に載せられるなんてこともあったのぅ……。
あれは高くて怖かったのじゃ……』
「……ん?」
これはもしかして……。
「夢の中では、回転する器具の上を走るのが、好きではありませんでしたか?」
『おお、そうじゃのぅ!
よく分かったのじゃ』
ハムスターだ、これーっ!!
え、シファの前世はハムスターなの?
でもそれなら、彼女の小動物的な臆病さも理解できるような……。
『他にも、「チョビ」とか「タマ」とか……「先輩」とも呼ばれていたかのぅ……』
犬や猫も──!?
でも「先輩」ってのは、人間っぽいが……。
もしかしてシファには、これまでの転生先に関する記憶が残っているの?
なんだか謎が深まったが、前世を1つしか知らない私としては、ちょっと羨ましいような……そうでもないような、おかしな気分だ。
なお、この話を掘り下げてみたが、シファの記憶はいくつかの前世が混ざってしまっているようで、要領を得ないものだった。
明日は用事があったのですが、それが潰れたので、もしかしたら更新するかもしれません。まだ続きを1行も書いていないので、なんとも言えませんが。