第6話!Q.先生!法に縛られないもの達って何ですか!
私だ!
「…先生?こんにちは」
「はいこんにちはですね~」
春坂先生はニコッと笑みを浮かべて挨拶を返してくれました
「春坂先生は何故ここへ?」
牧畑君は当然の疑問を先生に聞きます
「えっと~蛍野さんが私に用事があると聞いてきたんですが~」
六花が?…え?まさか…
「そのまさかさ!春坂先生!あなたにはこの正義執行部の顧問になってもらう!」
「ええ!?」
はい!アウトおおおおおお!もう1人の生徒としてアウトだ!まずものを頼む態度以前に先生を呼び出すな!自分から職員室にお願いしに行くのがマナーだろ!そして何でなることが前提なの!?
見てよ牧畑くんと平咲さんも絶句してるじゃん!
「いやですよーめんどくさいですー」
先生は先生でダメ人間だった!?
「ふっ…そう言うと思っていたさ!しかーしこれを見ても同じことがいえるかな?」
そう言って六花はバックから1冊のファイルを取り出した
「イヤーな予感がしますが一応聞きますねそれは?」
「ふっふっふーこれは!春坂先生のアウトな写真の写真集だ!」
「え!?」
「六花…ごめん言いたいことはわかるんだけどその言い方だと誤解を招くからもうちょっと別の言い方無いかな?」
六花が春坂先生にファイルを渡すと引きつった笑みを浮かべていた春坂先生だがページをめくるにつれて顔色が蒼白になり肩を震わせ始めた
しばらく沈黙とページをめくる音が辺りを支配していたがそれは春坂先生のファイルを閉じる音で終わりを迎えた
「蛍野さん…これは貴女が?」
「集めさせたのは私だけど集めたのは別の人間さ、名前教えようか?」
「…予想はついたので大丈夫です…少し席を外しますね~」
そう言って春坂先生は第2文芸室から出ていった
「なあなあにい?」
「…何?」
「やっぱり春坂先生、法に縛られないものたちの中に裏切者がいると思ているのかね?」
やっぱりあるんだ…法に縛られないもの達…噂のままでいてほしかった…
法に縛られないもの達通称『アンチェインズ』前にも言ったが異能力の大半は法律で裁けない、その問題を重く見た世界の政府は苦渋の手段として選ばれた100人の先鋭に異能力関連と思われるの事件と一部凶悪事件に限り法で裁けない権利を与え活動をさせている、その成果か実は異能力関連と思われる凶悪事件はそこまで多くなかったりする
って
「違うの?」
「え?」
「え?」
「違くないよ?」
どっちやねん
「まず身内くらいしかあんな綺麗な写真撮れないしね」
「写真を見てないから何とも言えないけどそうの?」
「そっ、にいは法…まあ、アンチェインズってこれから呼ぶけどアンチェインズ共通の特徴って知ってる?」
「知らないけど…」
「まず全員が馬鹿がつくほど強い、中にはテロリストを一人で殲滅した頭のおかしい奴もいるんだとか」
つっこまない、つっこまないぞ
「…次は?」
「次にアンチェインズメンバーは反写真機と呼ばれる起動すると写真に写らなくなる機械を活動中起動しているつまり普通なら活動中の写真があること自体おかしいんだよね~」
「じゃあ何で…?」
「簡単なことだよ写真で撮るとき遠隔でその対象の反写真機の電源を数秒間落としてやったのさ」
いや簡単じゃないから!
「残念ながら簡単なんだな~だって反写真機作ったの私だし」
お前だったのか…
「反写真機作るついでに内緒でその電源を切る装置も作っておいたのさ!」
そう言ってドヤ顔を見せる六花
「それじゃあ身内の犯行とはまだ決められないんじゃない?」
「それもそうだ、だから次!アンチェインズメンバーは人の視線や気配に敏感なもの達の集まりなんだ基本的には100m先の相手の視線や気配をを察知できなくちゃ入れないんだよね~」
「なるほど…t「そして次に!」…」
「アンチェインズの秘密は厳守」
「…今更だけどこれって話していて大丈夫なの?」
「……」
「……」
「おい…そんな危ない話を私の前でしていたのか」
声の方向を見るといやそうな顔をする牧畑くんと相変わらずどこ吹く風でスマホをいじる平咲さんがいた
「まあ、大丈夫向こうは私に手を出せないし」
「貴様じゃなくて私の心配をしてるんだが」
「…てへっ☆」
「おい蛍野そこを動くなよ、とっておきの刻印を刻んでやる」
牧畑くんが六花に近づく
「すみません遅くなりました~!」
そこへ春坂先生が帰ってきた
「おお春坂先生お帰り~」
「隙あり!」
「甘い!」
「ぐえっ!?」
春坂先生の方に向いた六花に牧畑くんが攻撃を仕掛けるが六花の綺麗なカウンターで潰れたカエルのような声で崩れ落ちる牧畑くん
「だ、大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃない?螺旋くん頑丈だし」
「貴様が言うな…そして私を螺旋と呼ぶな…」
うずくまったまま返答する牧畑くん、大丈夫そうでよかった
「ところで顧問の件は大丈夫ですよね?」
大丈夫なこと前提なんだね…知ってたけど
「はあ…やりますけど~幾つか条件があります!」
「何かな?」
おい、敬語使え
「まず!写真のデータを全て消してくださいあれがあるとひやひやして仕事どころじゃありません!」
「ふむふむいいよーあれ使いどころに困るしー」
そうなんだ…なんか六花なら何でも使いこなしそうなイメージだったけど
「次に反写真機を無効にした機械の処分そして二度と作らないことをここで誓って下さい」
「それもいいや別にそっちとは敵対したいわけじゃないし」
ウキウキしながら敵を作りまくっている人の言葉とは思てないな
「取り敢えず以上です上がお世話になっているので今は従ってあげますよ~」
春坂先生は六花にべーと舌を出しながら話を締めた…いや子供か!?
「ありがとうねーさて取り敢えずはミッションコンプリートかな?」
「六花がどこまで考えているのかわからないけど他にまだある?」
「いや~そりゃまだまだこれからさ!もしかしてにいは私が部活を作るだけで満足するような欲のない人間に見えたのかな?」
「まさか、それだけで終わってくれたらどれだけいだろうとは思っているけど」
「その可能性は1%もないね予言するまでもない」
「だよね…」
「さあさあ私の配下諸君!」
「貴様の配下になった覚えがないんだが?」
「メンバーもそろったところで最初の部活動を始めようか!」
スルー…
「最初の部活動?もしかして全員で風紀委員会の部屋に特攻仕掛けるとか?」
「惜しい!」
惜しいんかい、冗談半分で言った平咲さんも啞然としているよ
「今から放送部室に攻撃を仕掛けて占拠する!」
何故?
「何か使いたいなら普通にお願いしてください~!」
「む!それもそうか…」
普通そうだから
「放送部で何がしたいんだ?いや待て!わかりたくないがわかってきたぞ」
六花はドアに手をかけ振り返り満面の笑みを浮かべてこう言った
「宣戦布告!」
マジかよ…
やあ!僕だ、始まった正義執行部の最初の仕事は宣戦布告!?宣戦布告って仕事…?というか一斉に狙われない?そして案の定偵察に来る風紀委員会の面々対立するのはまさかの羽川さん一人!?
次回!宣戦布告!
神々の残された者たち~狂気の沙汰ほどなんとやら外伝~読んででいただきありがとうございます!今回は長引いた!少し時間をかけてしまいましたが次回からは短時間で完成させれるように頑張ります!




