第5話誕生!僕たち正義執行部!
私だ!投稿しました!
「しっかし螺旋くんがね~別に人当たりがいいわけじゃないけど別に命狙われる人間でもないような…んん~昔返り討ちにした人は?」
「裁きを下した…と言ってほしいな、あと私を螺旋と呼ぶな」
「返り討ち?」
「裁きだ、ふん小学生の頃の話だ私にちょっかいをかけてきたやつがいてな最初は陰口から始まり靴を隠されたりもしたな…」
牧畑くん…それっていじめじゃ…
「まあそこまではどうでもいい、だがしかしある日あのゴミはやってはいけないことをしてな」
「やってはいけないこと?」
牧畑君関連でやってはいけないことは大体決まっているけどあえて聞いてみる
「私の読んでいた聖書を奪い取り窓から外に投げ捨てたんだ」
予想以上に牧畑くんのレッドゾーンを打ち抜いていた
「流石に私も堪忍袋の緒が切れてな、ゲラゲラ笑っていたその屑にとっておきの刻印を刻んでやったんだ、もし今も生きているならまだ己の罪にむしばまれているだろうな」
クックっクッと黒い笑みを浮かべる牧畑くん
「じゃあその刻印を刻んだ子が逆恨みで殺しに来ることは?」
「無いな、私が刻んだ『背徳の烙印』は全神経を犯し全身に苦痛を与える、そしてその痛みから指一本すら動かすことが困難になることからあの屑は殺しに来ることはおろか自分で動くことすら出来ないだろう」
いや流石に怖すぎるだろ、よく平咲さんは牧畑くんと喧嘩できるな…というかあれ?
「何で六花がが牧畑くんの小学校時代の事件を知ってるの?」
「知らん、知りたいとも思わないな」
「アッハッハッハ」
六花は笑ってごまかそうとするが全くごまかせていない
「てか牧畑のこととかどうでもいいんだけどあたしたちをここに呼んだ理由を言ってくれない?」
牧畑くんの話をするきっかけになった元凶、平咲さんが六花に話を進めろと促す
「んん~どうする螺旋くん?」
「…いいんじゃないか?別にすぐに殺されるわけじゃないだろうしそれにその話を聞かないでまた呼ばれるのはごめんだしなそれと私を螺旋と呼ぶな」
どうやら牧畑くんは問題ないようだ
「じゃあ話すか!諸君!この学校花水木学園についてどんな認識かな?」
この学校の認識?
「えっと…元々普通の進学校だったけどなんか不自然につぶれて異能力者を集めて研究する学校としてどっかの金持ちたちが運営しなおしたんだよね?今は全生徒の3分の1が異能力者だね」
「ええっと~卒業したら色々な支援をもらえるって聞きました!」
「まあ異能力者以外には基本的に人権がないがな」
「ついでに言うなら生徒会と風紀委員会の権限がやばくない?目つけられたら基本的に終わりっしょ?」
「ここ半年だけで能力者でない一般生徒の自主退学は40人を超えたらしいですその大半に風紀委員会がかかわっていると聞きます」
改めて聞くとやばいなこの学校
「よしよし私の認識と大体同じだな!で改めて思ったんだけどさ?―この学校やばくね?」
六花にもやばいと思われるレベルなんだこの学校…
「ああ、貴様の脳内と同等くらいにはやばいな」
「おっと?螺旋くん?もしかしてだけど私に喧嘩売ってたりする?高値で買うけど?」
「冗談だ、真に受けるな」
いや手に平返し早…
「どっちがチキンなんだか」
「これは戦略的撤退だ貴様と違って臆病風に吹かれたからではない」
これほど説得力に欠けた言葉を僕は聞いたことがない
「あっそ、で?この学校がやばい事とあたしたちを呼んだこと何か関係あるの?」
平咲さんの質問に六花は得意げに話し始めた
「ふふん!いいかい?この学校は今や権力者のための箱庭のような状態だ理不尽なカーストの中、弱者は権利もなく蹂躙されるだけそんなのが許されるのか?NOだ!ではどうするか?誰かが立ち向かわないといけないんだ!誰が立ち向かう?その弱者か?NO!今や確立された力に力なき弱者が挑んでも残念ながら結果は見えている…じゃあ誰が挑む?ハイ!桃加ちゃん!」
「…同じ強者またはそれらに対抗できるもの達」
「正解!しかし強者はそろいもそろって敵側だつまり!対抗できる組織が必要ってわけ」
「まさか貴様が私たちを呼んだ理由は…」
「まあ言うなれば生徒会、風紀委員会、学校そのものと戦う集まり―新しい部活を作ろうぜってことさ!」
「…ふむ、なるほどいい考えだな、まあ頑張ってくrぐえっ!?」
逃げようとした牧畑くんの服を引っ張る六花
「何逃げようとしてるのかな螺旋くん?」
「いきなり服を引っ張るな!そして私を螺旋と呼ぶな!」
牧畑くんは服を直し六花をにらみつける
「いいか?まず貴様と私は親しい中でもなければ友でもないこれはわかるな?」
「ええっ!?」
六花、牧畑くんのこと友達だと思ってたんだ…
「違うからな!?私と貴様は敵対者同士であってそれ以上でもそれ以下でもない!」
というか牧畑くんが一方的に敵対してるだけじゃ…
「面倒ごとに巻き込むにせよせめて親しいものだけを巻き込め!つまり私を巻き込むな!」
まあそりゃそうだ
「癪だけどこれは牧畑と同意見、あたしも明らかに地雷だってわかるものに手を出す気はないし正義の味方ごっこにあたしを巻き込むなし」
「ええ~」
牧畑くんと平咲さん両方に拒否られ口を尖らせる六花
「困ったな…先生に部活動作るなら最低6人集めてくださ~いって言われたし…今更他の人探すのも面倒だしな~」
そう言うと六花はにこりと笑い
「じゃあ質問何だけど―私と風紀委員会&その他諸々…今すぐ敵対するならどっちがいい?」
「「!?」」
こ、この女…普通の話し合いじゃ意味ないとわかると否や圧力をかけてきやがった!?
「猶予は10秒あげるよ9~」
「ま、まて!正気k「待たない8~」」
「7~」
「はあ…、まあこうなるか…わかったわかったその部活に入ればいいんっしょ?」
「gまずひっとり~!残り4秒~!」
取り敢えず思ったことは
「3秒経過~」
「っ~~!」
「2「ちっ…入るさ!入ればいいんだろ!!」2名様ご案内~」
蛍野六花こいつは絶対にろくな死に方をしないだろうということだ
「よ~し!6人揃ったこれで部活を始められるぜ!いえーい!!」
「おい平咲!こいつの死の予言は出来ないのか!すぐにでもあの世に送ってやれ!」
そんなポンポン人が死ぬ予言ができるもんかな?
「無理」
まあだよね
「はあ?死の予言自体はできただろう私に出来て蛍野にできない理由は何なんだ?まさか報復が怖いとかじゃないだろうな?」
「ばっかじゃないの?そんな馬鹿げた理由なわけないじゃん」
セリフの三下臭に磨きがかかっている牧畑くんに見下したような目で睨みつける平咲さんいつもの図だね
「あたしの予言は予測、予感、イメージで成り立ってんのそのすべての内どれか一つでも欠けてちゃ予言の当たる確率が大幅に下がって予言としては役に立たない戯言に成り下がるんよそして―今のあたしには蛍野の死を予測も予感も気に食わない事にイメージもできない」
「…つまり蛍野の死を予言できる要素がないと?」
「っそ、例え今蛍野の死をイメージできたとしても成功率が…まあ、3%下回るんじゃん?」
僕からすると六花を3%でも予言だけで殺せるのはすごいと思うけど…
「それにあたしは80%下回る予言はしたくないの」
そう言って平咲さんは話を締めくくった
「お疲れ~話は終わったかな?」
六花のやつ反応ないなと思っていたら話し終わるのを待っていたらしい、しかし目の前で自分を殺す(?)ための話をしているのに全く笑顔を消さないそのメンタルだけは見習いたい
「ああ、全く収穫のない話だったな」
「あんた一々あたしに喧嘩売らないと死ぬ病気にでもかかってるの?」
「また話が長くなるからストップ!」
「ちっ」
「ふん」
六花、何でこの二人をまとめたんだ?
「さて、さてさてええー皆様本日は本部活動にご参加いただき誠にありがとうございます本部活動は傲慢な権力者に弱者の代わりに怒りをぶつける、あの生意気な風紀委員会や生徒会どもをサンドバッグにする部活動を目指したいと思います」
「おい、最初に言ったこととだいぶ違うぞ!?」
「冗談冗談!冗談だから桃加ちゃん帰らないで!?」
帰ろうとした平咲さんを引っ張り席に戻した
「コホンッこの部活動は弱者を助け育て強者に対抗できる存在に強化し
強者には危機感を与え純粋な闘争を促し
悪徳な権力者共には正義の鉄槌を打ち下ろす!第4勢力その名も!」
この物語は蛍野六花を囲むゆかいな仲間たちによる笑いあり異能力あり襲撃あり殺意マシマシの異能学園青春ストーリーである、そしてその物語の中で
「正義執行部!」
僕たちの日常を変えた大きな要因の一つである部活動、正義執行部が幕を開けた
「お邪魔します~ってあれ?予想より人が多いですね?」
…春坂先生?
やあ!僕だ秘密の先鋭や特殊部隊ってカッコイイよね!実はこの世界にもあるんだけど組織のメンバーの一人と噂の春坂先生に顧問になるようにお願い(強制)し始めた…引きつった笑みを浮かべて対応する春坂先生…本当に六花は…(ため息)
次回!Q.先生!法に縛られないもの達って何ですか!
神々の残された者たち~狂気の沙汰ほどなんとやら外伝~を読んでいただきありがとうございます今回は正直難しかった!何回か更新するかと思いますがよろしくお願いします!




