閑話 設定
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人物
クロノ
今作の主人公。元は日本の大学生だったのが、転んで異世界に転生した。その際に何故かチート能力を授かり、それを活用して異世界で生きてきた。チートがなければ二歳になる前に死んでいる。
容姿は黒髪黒目と現在いる国では異質。非常に美しい容姿をしており、少年というより少女めいた印象をうける。髪は前髪のみ自分で切っていて後ろ髪はほとんどのばしっぱなし。後ろで一つにまとめている。
現在獲得しているスキルは熟練度順に『白魔法』『危機察知』『魔力循環』『魔力感知』『状態異常耐性』『強化魔法』『軽業』『工作』『我慢強さ』『薬草学』『夜目』『気配遮断』『時空耐性』の十三個となる。
村での奴隷生活の影響でまだこの世界の価値観について理解していない。かわりに、サバイバル的な経験や価値観は身に着けることができた。
また、神父の影響で若干の男性恐怖症になっている。
現在異世界転生して九歳になる。
国
現在クロノがいる国はダンブルグ王国。先々代で王家が昼ドラしたあげく先代で感染病が王都をはじめとした主要都市で流行したこともあって。現在非常に不安定な状態にありいつ内乱が起きてもおかしくない。
経済の破綻は幸いしていないが、豊かなわけではない。王家が貴族たちの統制をとれておらず、その上貴族同士の小競り合いが頻発していて治安維持がおろそかになっている。結果、野盗の増加と魔獣被害が開拓村を中心に広がっている。
外国からはその立地の悪さ(魔獣の生息域に隣接している)から攻め込まれもしないが、助けもない。建国に関わった教国から少しだけ手助けがある程度である。
通貨は『鉄貨』『大鉄貨』『銅貨』『大銅貨』『金貨』『大金貨』の六種類。大金貨は平民が見る機会はめったにない。
相場は大通りの定食で大鉄貨四枚ほど。近年値上げが続いている。
街
現在クロノがいる街、アルパス。ダンブルグ王国の端にある街でそこそこ大きい。それでも首都と比べると木っ端に等しい。
これといった特産物はないが、冒険者が多いことで有名。というのも開拓村が周囲に多くあるため魔獣被害から需要が大きい。ただし、冒険者の大半はただの食い詰めたごろつき。副業で傭兵(ほぼ山賊)や盗賊をやっている者も多い。
冒険者
社会的な地位はほぼ皆無。大半がごろつきなので兵士や村人から嫌われている。だが、彼らの手を借りないといけないほど魔獣の被害は大きい。
だが、兵士や騎士は『冒険者=犯罪者かその予備軍』と認識している。その認識は概ね正しい。だが、冒険者がいなくても自分達だけでやっていけると本気で思っている。
そんな中に身ぎれいにして、言葉遣いも比較的丁寧、かつ少女のような容姿をしているクロノはかなり目立つ。
魔獣
レッサードラゴニュート
強さは熊に劣るが、夜の闇に乗じ群れで狩りをする狡猾さが危険。また、熊より弱いと言っても人間からすれば十分に脅威である。
個体に寄るが一体に対して通常冒険者は三人以上で立ち向かう。ガメル村の案件は本来統治している貴族が解決するべきだったが、お家問題とご近所トラブルでそれどころではなかった。
クロノが受けた依頼は本来なら撃退だけで大銅貨五枚は最低でもかかる。巣の殲滅となれば金貨二枚が相場。
読んでいただきありがとうございます。