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第二十四話 ルメ様



 「はやり、、、アカシックレコードに触れるのも今やこれが限界じゃのう、、、。まぁよい、久々に皆の様子でも見に行くとするかのう」

 

 「ルーメニタス様!」


 「ルメ様ー!」


 住人や子供達が声をかける。

 ルメ様は笑顔で返した。

 

 「おー!元気にやっておるのう」

 

 「お陰様で皆この通りです!」


 暮らしの満足に感謝する住人達。


 「それは良かった!」


 「ルメ様ー!」


ルーメニタスは駆け寄ってきた少女を抱きかかえた。


 「なんじゃ、なんじゃ、そんなに服汚して!泥遊びでもしてたのか、、?リリン少し大きくなったんじゃないか?」


  リリンは、肩に手を添え抱き抱えられ、手足をだるんと下ろしながら、ニコッとニヤけた。


 「うん!それにいっぱいご飯食べてるもん!」


 「うんうん、幸せそうでなりよりじゃ」


 《リリン》

 魔界、エゴイディーア産まれの幼女。

 腰まで伸びた髪に、シルバーアッシュで毛先が真っ赤に染まっている。

 瞳は上部に薄い赤と、下部に薄い緑がかった黄色い目をしている。

 


 《ルーメニタス》

 種族: 元人間の天界上位神

 魔界、エゴイディーアを作った人物。

 レアリナの妹あり、インキュバの獣人村を襲ったデウシスブロウヘルの奴らから獣人を1人共死なさずに保護した張本人。

 特徴:背中にデビルウィングと頭には左右に尖ったS字のツノが生えている。

 胸は大きく谷間が見え、魔界の者からも大人気。


 

 「ルーメニタス様!」


 次は住人の町長が駆け寄ってきた。

 ルーメニタスは呼ばれた声に反応し振り向く。


 「ん!?おー、浸しいなぁ!ジュニア!見た目はもうジュニアではないがな!」


 「お久しぶりです!ルメ様!ジュニアはルメ様が自分を拾ってくれた時に呼んでもらった名前!一生大事な名前です!」


 ルメ様の心中

 《あの頃はまだ小さな男の子だっからジュニアと言っただけなのだがな……それが名前になってしまうとはのう……》


 「にしても、またどうしてルメ様が街に……」


 「まぁ、久々に皆の顔が見たくなってな、、、城の中にずっといると苦痛でのう!」


 「そうでしたか!」


ルメ様はジュニアに耳打ちする。


「本当は、ちょっとジュニアに話があってな……まぁここじゃ話しづらい。教会で話そう」


 ルメ様はそう言い街にある魔界の教会へジュニアと向かう。

 教会の中はパイプオルガンが音を奏で、神が敵とし悪魔が正義としたガラスのアートが光を透して写っている。

 ルメ様は誰もいない教会に入ると、主祭壇に向かいジュニアと歩き始める。


 「ジュニア、驚かずに聞いて欲しい……」


 「はい、なんでしょう?」

 

 「この魔界の外れのもっと先の次元にある、、、」

 

 「まさか、、、」


ジュニアは下を向き焦りを見せる。

 

 「とても言いにくいのだがそのまさかじゃ、、、。デウシスヴロウヘルの大群が此方へ向かってきている……」


 「……しかし!この国の結界であれば!」


 「多分無理じゃ、、、我にも限界はある。それにアカシックレコードも歴史を重ねていくとで、大きく未来を変えられんようになってきた……。しかし手はある、そこで協力して欲しいのじゃ……」


 「それは?……」


 ――ドンドンドン!ドンドンドン!


 「なーユウギ!」


 「うるさいぞ!ココロ!」

 

 こころは寝ようとしていたユウギの部屋のドアを叩く。


 「今日だけそっちで寝かせてくれー!」


 「なんでだよ!自分の部屋があるだろ!」


 「ユウギ、、お願い……」


 リユウも声をかけた。


 心中

 《リユウちゃんも居たのか……》

 「取り敢えずあげるから待ってろ、たく、、」



 ユウギがドアを開けると直ぐにこころは部屋へ入り、リユウはユウギに頭を下げる。


 「おじゃまします……」


 「はぁ、、、二人ともどうしたんだ?」


 「広くて落ち着かん!と言うか心細い!みんなで寝よう!」

 

 こころは犬だった頃、分離不安症でお母さんの帰りを待つことが日々の仕事の様になっていた。

 広い部屋でリユウと二人なのも、寂しく思いユウギとみんなで寝たいのだ。


 「なぁ、、いいだろ?、、、」


 「はぁ、まぁ多少そうなるだろう思ったが、本当に来るとは、、リユウちゃんはいいのか?」


 「ココ姉が居るならどこでも大丈夫」


 リユウは上唇を尖らせ指をモジモジ弄りる。


 「そうか、、、おい!ココロ!絶対うるさくするなよ!いびきの一つでもかいてみろ!直ぐに追い出してやる!」


 ――やばい、、、イビキうるさ過ぎるだろ……


 リユウはこころに寄り添い普通に寝ている。


 ――トントン!トントン!


 「おはようございます!ココロ様!朝食の準備ができました!」

 

 リーナが呼びにきた。


 「…………」あれ?へんですね、、、。


 トントン!


 「リユウ様!朝ですよー」


 「…………」お二人とも居ないのかなぁ?


 トントン!トントン!


 「ユウギ様!朝ですよー。朝食の準備が終わりましたよー!」


 ガー、ガー、ムニュムニュムニュ、、、


 「あれ?鍵空いてますね……では、失礼しまー、、、」


 「ん?だれだ?」

 

 ユウギが目を覚ます。


 「リ、リーナか?……」


 ぅわわわわわわわわわーーーーー


 「し、失礼しました!」


 「まってリーナな!違う違う!おいココロ!起きろ!」


 「なんだ、うるさいなー」


 「ムニュムニュ、、、もう朝なの?……」

 リユウは目を擦り起きる。


 「おい!なんて格好で寝てんだ!早くオレの顔から足をどけてくれ……」


 リユウは服がめくれたユウギの腹の上で眠り、ココロは下着とワンサイズでかいTシャツ一枚で、ユウギの頬を足で押さえつけながら寝ていた。

 こころとリユウはリーナに挨拶する。


 「ぉお、おはよう、リーナ、、、」

 

 「お、は、よ……」


 「おはようございます!しかしなぜこの様な?、、、」


 「ココで寝たいと、夜二人が入ってきたんだよ……。殆どこいつのイビキのせいで寝れていないんだ!け!ど!な!」

 

 リユウはベッドから降りリーナに寄り、こころはあくびをしてまだ眠そうだった。


 「そうだったのですね……、見ちゃいけない所を見てしまったと思いました、、、」


 「ないない!天地がひっくり返ってもそんなこと!」


 「朝食の準備ができています」


 リーナはそう言いながら、ぽっけに入れてあったクシでリユウの髪を整え、こころもベッドから降りる。


 「朝ごはんなんて人間みたいだな!」


 「いや、今人間でしょ!」

ユウギは普通に答えた。


――食卓はまた華やかに明るく、こころは輪っかのコーンフレークを指に入れて遊ぶ。


 「おい!食べ物で遊ぶんじゃない……」

 

 「なぁ!そういや今日魔物討伐にいくんだろ?」

 

 「てか聞いてね……。ああ、、、」


 「ならユウギ一人で行ってこい!今日はリユウと街で色々したい事があるんだ!」

 

 「おいおい!出稼ぎパシリじゃねーかよ!ダメだ!お前も来るんだ!」


 「ユウギ様、、、お、ね、が、い!」


 「可愛こぶったってお前の性格じゃぁ……」


 「ココ姉、ユウギ可哀想だよ……。」

 手の甲を上に、グーでスプーンを持ち、口周りをミルクで汚したリユウが言う。


 「リユウちゃんはなんて優しい子なんだ!」


 「お土産ちゃんと買ってきてあげようね!」


 「リ、リユウちゃん?」


 リユウのオチに、ユウギの思考が一時的に停止した、、、。

 結局ユウギはギルドで、討伐依頼書から似合ったレベルの記事を探し、一人きりで魔物狩りをしに行く羽目になり、森の中で剣を振り回しただただガムシャラに魔物を倒していく。

 

 ――ゥオオオーリャリャリャリャリャーーー


 一方こころ達は……。


 「どこだったかなー?……確かこの辺に、、」

 

 こころは何かを探すように店が一階にある建物が立ち並ぶ店を見回る。

 こころの服の裾を掴みながらリユウもついて行く。


 「ココ姉、何をかざしてるの?」


 「それは着いてからのお楽しみ!っあ!あった!」


 「オーダーメイドショップ・アトリエァナ?」

 リユウが顔を上げ店の看板を読んだ。


 「いらっしゃいませ!……まぁ可愛らしい獣人にお嬢さん、、お初にお目にかかるお顔ですね。どう言ったご用件でしょうか?」


 「この子の服を作って欲しい!」



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