表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/41

第二十二話 メイドのリーナ


 「ホテルの間違いじゃないか?」

 ユウギがそう疑う。


 「レアリナがそんなミスするわけないだろ!」

 こころは両手を腰に当て言った。


 「お城みたいだね」

 リユウは相変わらずだ。


 「よし!取り敢えず中に入るか!あれ!?あかない……。門の鍵は?」


 「え!?オレが知るかよ!」


 「リユウもってない……」


 「やっぱり間違いなんじゃ……」


 ユウギはそう言うとこころが何かを見つけた。

 「なんだこれ?なんかスイッチあるぞ!」

 門の左端にインターホンの様なものがあった。

 こころは取り敢えず押してみる。


 「ポチッとな……」


 するとホーンから人の声が聴こえてくる。

 「……ぁあー、、、こころさ、、うえ!」


 途中で言葉は途切れ、ホーンの向こうからは慌ただしく物が崩れる音が鳴り響く。


 「ぅお!」

 リユウはビックリする。


 「だ、だれかいるのか?人の家じゃないのか?」

 ユウギはそう言う。


 「だ、大丈夫か?……」

 こころは目を細めそう言った。


 またホーンから声がする。

 「す、すみません!ココロ様たちでいらっしゃいますね」


 「そうだけど……大丈夫なのか?」


 「っあはい!っあ!どうぞ入ってきてください!今門を開けますね!」

 門が開き始める。


 「勝手に開いてくよ!」

 リユウはワクワクしている様子。


 「自動なのか!すごいな!」

 リユウとユウギにとっては魔法を使わずとした原理は珍しい為驚いていた。

 ギルドのエレベーターも魔法の原理で上下するようになっていた。


 「おー!広い広い!」

 こころは走り回る

 「蝶々いるーーー」

 リユウの鼻に蝶々が止まりくしゃみをした。


 こころとリユウは流れる小川や噴水、それに壁から流れる泉などガーデンファクトリーになっている庭に興奮していた。

  裏庭はガーデン迷路みたいになっており、真ん中には白いパーゴラドームがある。


 「これだけ広ければ、リユウちゃんも楽しくすごせる!あー!なんて幸せなんだ!そして!オレに娘ができるなんて!」


 ユウギは一人で妄想しデレデレしている。


 「アホか!リユウのパパは魔王軍達と現在して過ごしているだろうが……」


 「おー!そうだった!なにをオレは!」


 こころにそう言われ正気を取り戻すユウギ。


 「じゃ中にはいるぞ!」

 

 こころのはそう言い先頭に、庭から階段を上り玄関へ行く。

 扉を開けると先程インターホン越しで喋っていた女性が前に立っていた。


 「さ、先程はし、しちゅれいい、いだしました!あ、あ、致しました!掃除に疲れて寝ていまして、ホーンの音でビックリしちゃいまして、っあは、初めまして!そしてお帰りなさいませ!ココロ様!リユウ様!ユウギ様!私、メイドを務めさせていただきます。《リーナ・アンファレル》と申しますです!リーナとお呼びください、、、です」


 リーナは緊張したせいで、へんな言葉遣いになってしまい恥ずかしそうにチロチロ目を下に向けたり目を合わそうとしたりと緊張が隠せない。


 「アハハハハ!面白いやつだな!ボクはココロだ!これからよろしくな!リーナ!」


 「はい!」

 頬を赤くするリーナ


 「よろしく!」

 「よろしく……」


 ユウギもリユウもリーナに言葉をかけた。

 リーナはとても可愛らしい笑顔で返事をした。

 リーナはレアリナの元で使用人していたのだが、周りの使用人や他の人たちともウマが合わず上手くいっていなかった。

 普段からやる気はあるものの失敗してばかりであった所をレアリナは気にしていたが、こころ達となら上手くやって行けると確信した為使わせたのだ。

 

 【リーナ・アンファレル】

 元レアリナ城の使用人

 年齢 見た目24才

 出身地 こころと同じ地球だが記憶はない。

 自ら転生してきたのではなく、レアリナも地球のアニメが好きであった。

 その為、地球にある秋葉原に趣味で訪れた際にレアリナの目の前で交通事故にあい、命を落とした地球名、安藤里菜(あんどうりな)をこちらに連れてきたのだが、レアリナはリーナが地球で生きていた頃の記憶を預かっている。


 リーナは地球ではアニヲタであり、異世界ものの小説が大好き娘であった。

 もし自分が死んだら異世界転生して冒険者や仲間と共存して生きていきたいと夢を見るくらいであった。レアリナは死んだリーナの魂からその内容を聞き出し今に至る。

 要素は下界で好きであったメイドの格好をしている。


 白いレースに黒の縫い目があり、黒のリボンが左右に付いているカチューシャを付け、黒と白かベースのレーススカートの腰に大きな可愛らしいリボンがついたメイド服。

 髪は茶色よりのピンクがかったアッシュカラーに、ロングヘアーであるが普段髪は束ねている。

 前から見て右側にはお花のピンをしている。

 靴は無数の穴が空いた上部分の穴にリボンがはめてある下界で流行ったサンダルを履いている。


 「それにしても本当にいいのか?俺たちがこんな豪邸に……」


 ユウギは中を見渡して言う。

 「レアリナが用意してくれたんだ!贅沢に使ったって罰は当たらん!」


 「リユウのお部屋もある?」

 「おー!全部自由だからな!あるに決まってるだろ!」

 「ココロは本当に遠慮ってのを知らないんだな……」


 リーナは使用人として失敗しない様に一生懸命になるはずであったが、メイドの役割をココロは覆していくのであった。


 「あ、あの皆さまのお荷物をお持ち致します」


 「あー!大丈夫だ!荷物は全部このバッグに入るから!入れても重たさはかわらないんだ!ずっと空の状態の軽さを保てるからな!」


 「ではそのバッグをお持ちします!」


 「いいのか!?ありがとう!」


 リーナはバッグを受け取ろうとし持った瞬間、地面へ引っ張られる様にバッグを落とした。


 「うわ!!!!っあ!ごめんなさい!お、落としてしまいました!」


 リーナは半泣き出し落ち込んだ。

 こころは笑った。


 「アハハハハ!ごめんごめん!ちょっとした悪戯(いたずら)だよ!他の人はそのまま物が入っている重量になるからね」


 「びっくりしましたー!!」


 リーナは安心する様にアヒル座りしながら泣き出した。


 「ココロ様の意地悪ー!」

 リーナは口を膨らませた。


 「これから楽しくなりそうだ!」

 手を腰に当てそう言った。


 こころ達はリーナに部屋を案内してもらう。


 「それでは各部屋をご案内していきますね」


 「こちらがリビングになります」

 リビングには暖炉があり、でかいソファーの後ろにダイニングテーブルがある。


 「こちらが大浴場です」

 大浴場は真ん中に女神さまがお湯を注いでいるオブジェがあり古代ローマ風になっている。


 「そしてこちらがサウナです」

 サウナも20畳の広さがある。


 「そしてこちらが、、、えーっとあの、、、なんですかこれは?」

 リーナは知らなかった。


 「マッサージ機だ!これで身も心もほぐすことができるんだぞ!多分な!レアリナわかってんなぁ……。下界でやりかった事がこの身体を手にしてからは夢に叶うことばかりだ!」 


 「地球て本当いろんな便利ないものがあるんだなー」

 ユウギは感心する。


 リユウはマッサージ機に座りリモコンを適当に押した。

 「ゔゔゔばばばばあぇぇあああ」

 気持ちよさそうに目を瞑り声が震えて出る。


 「オレもやりたい!」


 「ボクもやるー!リーナはこっち!」


 「わ、わたしは、、、」


 「みんなでやろ!ちょうど4台あるんだし」


 すると皆んなで目を瞑り震えた声を出し始めた。


 「ぎもぢいぃいぃい……」

 「ゔゔゔあぁあぁあぁ……」


 「っで!こちらがトイレです!トイレは各階にございます!」

 トイレも六畳あり落ち着かない広さ。


 「次は部屋に行きましょう!」


 二階は十六部屋あり、基本的には全て同じ間取りになっている。


 「お部屋は自由に選んでください。どこを使っていただいてもかまいません」


 こころとリユウは各部屋を除いてはベッドでジャンプしたり騒いでいる。

 ユウギは奥がいいと一番端の窓が多い部屋を選んだ。


 「オレは左側の一番奥を使うよ」


 「じゃボクはユウギの部屋の隣り……」


 「絶対くるな!隣なんてされたら毎日うるさそうだからな!それに壁越しからなんか話してきそうだしさらに壁を壊しかねないからな……」


 「バレてる……」

 こころは心中思う。


 「じゃぁ仕方ない!どこにしようかなー、、、」


 こころはある物が目に入りその部屋に決めた。


 「ん!?あれは、、、」


 「ココ姉どうしたの?」


 「どうしましたか?ココロ様」


 こころが目にしたのは下界でお気に入りの場所であった出窓があった。大きさはその時の三倍はある。

 こころは出窓に向かい天板に両手を置き外を眺めた。


 こころは下界のお母さんが出窓からこちらを見つめている風景を思い出し想像する。


 「お母さん!ボクは今すごく楽しいよ!……

リーナ!ここに決めた!」

 こころは首を後ろにしそうリーナに言った。


 「はい!」

 リーナも笑顔で答える。

 

 リユウはこころの服の裾を掴んで言った?

 「リユウはココ姉と一緒じゃないと寝れない……」

 

 「リユウも一緒だ!」


 「うん!」


 最初はリユウも自分の部屋を欲しがっていたが、結局こころと同じ部屋になった。


 「これからが楽しみだ!それに明日は魔王界に行ってリユウのパパママにも会いに行くぞ!」


 「わーい!」


 リユウはこころの腰に抱きつきまた顔をスリスリした。


 「……ココロとやら、あの扉に入れた様じゃのう……」


 「ルーメニタス様!」


 「なんじゃ!騒がしいのう」


 魔王軍の一人が駆けつける。


 「こちらにデウシスヴロウヘルの奴らが向かっているとの情報が……」

 

 「奴ら等々こちら側にも動き始めたか……今やアカシックレコードも使えんしな……。奴らが辿り着くまでどのくらいある?」 


 「明日の夕方には辿り着かれるかと、、、」


 「なら余裕じゃの……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ