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5 人探しと増やし鬼

エイプリルフールネタを作ろうかと一瞬考えましたが、見てくれている人も少ないし、時間もなかったし、需要もないだろうから今回は控えます。

需要がなくてもクリスマスやお正月は問答無用で多分書きますが。


ギルドから城の方へと少し戻った所へ宿はあった。

外観はとてもじゃないけど綺麗とは言い難く、日が沈みかけて辺りが暗いのもあり入りづらい雰囲気だった。

そんな私の気も知らず、ベルは

「その服を見せれば勝手に案内してくれるから。私は陛下に呼ばれているからな。じゃ。また明日迎えに来る。朝にロビーで待っててくれ。」

と、振り返らずに去って行った。

か弱い女子高生を1人残して去って行った。

自分が言いたいこと言って去って行った。


いつまでも入口の前で突っ立ってる訳にも行かないので意を決して中へ入ると受付に皺の深いおばあさんが一人。

彼女は私(というより私の服)を見て、

「あら、勇者様ね。」

そう言って受付を立つと大人数が座れる木製のイスがあるロビーを過ぎ上へと続く階段を指して、

「2階の一番奥。209号室が部屋になります。」

と、案内された。


私は「ありがとうございます。」と、一言お礼を言い2階で少し迷子になりつつ部屋の扉を開ける。


部屋の中は単純で、木の机とイス。

それに一人用のベッドがあるのみ。お世辞にもよい宿とは言えないが泊まらせてもらう以上文句は言えない。とにかく今は疲れているし窓を開けベッドへ飛び込みうつぶせのまま足で靴を脱ぐ。


……あれ、鍵閉めたっけ。

そういえばこの部屋に鍵はなかった…。



次の朝、窓の外の人の声と空腹で目が覚めた。

急いで靴を履き、ロビーへと向かうがまだベルの姿はないようだった。


息を整えるのも兼ねて、丸い机の周りにあるイスに座って待っているとおばあさんがお皿が乗ったトレイを持って受付から出てきた。

あまりにも足元がおぼついていなかったので


「持ちます!」

手伝うつもりだったのだが、

「ゆっくり食べて行って下さい。まだお若いんですから。」

トレイをそのまま受けとる形になり、これが自分の朝ごはんだと分かり、受付に入っていく丸まった背中に

「ありがとうございます!」

と、大きな返事をしてトレイを机に置いて座る。


トレイの上にはバターが塗ってある薄い黒いパンが2枚とチーズ、それに豆が多く入ったスープがそれぞれお皿の上にあった。


宿にはもう人はいないようで、静かに1人で黙々と食べているとベルが入口から顔を出した。残りのスープを口に注ぎ込み、空になった皿が乗ったトレイを

「ごちそうさまでした!」

と受付に返し、ベルいる入口へと向かう。


「今日から、陛下から勇者討伐の命を受けた召喚者を探す。」


まさかこんな早いとは…。

昨日の今日で気持ちも乗らないが

「はーい」

二つ返事で答える。


「探すとしてもどうやって探すんですか?」

「うーん、そうだな…。」


召喚者だとしたらみんなこの世界の人と服装や見た目等違っているから目撃者を探すのがよさそうだが、確か4人いるとか言ってたしなかなか骨が折れそうな作業だ。


「聞き込みは大変だが、地道な作業は回避できないからさっさと聞き込みして、見つけてそいつにも手伝ってもらうのが一番早いんじゃないか?」

「そうですね…。」

「見つけるに当たってお金は出てないんですか?」

「お金はヨモギが7日分宿に泊まれる分しかもらっていないな。どうやら前の魔族との戦争でお金を使いすぎて金欠らしい。だから、他の召喚者も同様にお金はもらってないのだろう。ちなみに生憎だが、私もお金は今はない。どうしてだ?」

「ギルドで個人の以依頼を受付てくれるなら頼ろうと思っただけです。でも、お金が国から支給されてないってことはギルドの依頼で暮らしてる人がいそうなので、1回ギルドへ行ってみるのはどうですか?人もいっぱいいるし、聞き込みも捗ると思うんです。」


どうにかして増やし鬼方式の召喚者探しは回避したい。めんどくさいから。


「そうだな。1回ギルドへ行くのもありだな。もし証言がなくてもギルドへ依頼するお金を、依頼をこなして稼げばいいからな。」


そんなこんなでギルドへ向かう。着く。聞く。

何の成果も得られませんでした。

人はいっぱいいたのだが、昼間からお酒臭いギルドじゃ確かに聞き込みも捗らない訳でして。


「だが、ある程度絞れたな。ギルド以外の稼ぐ方法としては、店の経営か、裏の仕事か。」


経営といえば昨日行ったホットケーキ屋は間違いなく黒なのだが、従業員が口を割らない以上行き止まりだし、私の服で召喚者だとみんな分かるのならそれを見たのに何も話さないのを考えると本当に何も知らない説が有力だ。

だから、問題は「裏の仕事」だ。


「あの、裏の仕事って何ですか?」

「ヨモギは知らなくていい。」


左様ですか、さいですか。

そうなると手詰まりだ。

裏の仕事を知る手段は当然だが元の世界でさえもそうそうない。従って中世ヨーロッパ風なこの世界ではおそらく全くない。


「まずはお金を稼がなきゃいけないから、ギルドでヨモギが依頼を受けれるようにした。私は聞き込みに行ってくる。入口入って右側に張ってある紙を取って受付に持って行くと依頼は受けれる。そんじゃ。」


忙しそうに走って行く後ろ姿を見送ってもう一度ギルドへ入って依頼の紙を眺める。

気が乗らないがこれにしよう。

[人探し]

他の依頼は魔獣討伐など難易度が高そうだったし、薬草探しはめんどくさい。あっちの世界の植物も結局蓬しか分からなかったし。


人探しをするための費用を人探しで稼ぐというのは少しジレンマを抱えているような気がするのだが、細かいことは気にせず受付へ紙を持っていき長ったらしい説明を1デシベルの漏れもなく聞きうっきうきの足取りで外へ出て、疲れたから歩く。



雨がぽつぽつと降ってくる。

それに乗じて頭が冷える。

あれ、もしかしてこんなことしている暇あったら普通に召喚者探した方が早いんじゃ……??

本当は今日2話一気に投稿する予定だったのですが、時間がなかったです。

例に漏れず今月も16日に投稿しますが、その時は3話投稿するので何卒よろしくお願いいたします。



次回は新キャラ出てきたり??

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