第3章あらすじ
絶望しながらも、なんとか村へ帰り着くユウを待っていたのは、桑や斧、石を持ち、激怒と軽蔑の視線を向けてくる村人達だった。
神聖視される神父に対する無礼を働いたことで、災いを危惧した村人達はユウを村から追放する。
そして異世界での両親にすらも庇ってもらうことはなく、石や罵倒の雨を浴びせられながら、ユウは故郷に背を向ける。
さらなる絶望を抱えながら村を後にし、森をさまよっているうちにだんだんと『死』を願う気持ちがユウの中に生まれていった。
そんな時、森の中でその世界の最強種である『魔人族』と遭遇し、ついに『死』を覚悟する。
しかしその時、どこからか声が聞こえてくる。
『条件の達成を確認。 無職救済スキルを取得可能になりました』
その声に言われるがまま、救済スキル【可能性】を取得することで、なんとか魔人の魔の手を逃れることに成功するも、力の制御ができず川へと落下してしまう。
意識を失い、冷たい川を流れていく彼を救ったのは、1人の女性。
彼女の名はミルザ・クラウス。
初めは警戒し、怯えていたユウだったが、ミルザの自分の命を顧みない勇気ある行動と、優しい言葉にその心を解かされていき、抱えていた絶望をやさしく包み込まれていった───
【次章予告】
絶望の中から救われたユウ。
ミルザの提案で洞窟の中を散策することに。
そこに待ち受けていたのは───




