表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

道しるべ

フォルスがクロウと洞窟探検に行き、最下層で小瓶を手に入れ別れて数日後、フォルスはアルバとともにアスライル先生を訪ねた。


白宮を訪れると誰も私の事を覚えて居ないようだった。


父や母に会っても、私が誰だか分からないようだった。


《何てこった。忘却魔法ってのはこんなに強いのか…》


《えぇ…。まさか父まで魔法を受けるとは、メデルカもかなり追い込まれているのでしょう。アスライル先生の元に急ぎましょう》


アルバと地下の小部屋に向かい扉を開けた。


《アスライル先生例の小瓶を手に入れました。》


《...お兄様‼︎》


《リリア!!何故ここに…!!!》


《良かったご無事で…。父上に言われアスライル先生のお世話をしていたのですが、ある日青宮から帰った父上と母上の様子がおかしくなって、お兄様の事も知らないって…だから私アスライル先生に尋ねたんです。先生は私に全て教えてくれました。私はお兄様のお帰りをずっと待ってました。アスライル先生はお隣のお部屋におられます。最近病がちで……》


《そうか…苦労をかけたなリリア。もう少しの辛抱だ。待っててくれ》


リリアにアルバを紹介した後、フォルスはアスライル先生の部屋に入り小瓶を見せた。


《おぉ…。これじゃこれじゃ…ゴホッ。良く手に入れた。そして大分強くなったの~。これなら大丈夫じゃろ》


《先生…お身体を悪くされていたなんて…、大分時間がかかってしまいました。申し訳ございません》


《何を言う…、お前の努力が身を結んだのじゃ…喜びなさい…。約束した魔法を教えよう》


《ηζδεξωАωξεδζ…浮上せよ》


先生の詠唱が終わると、頭の中に景色が浮かんだ。


《先生この場所はいったい…》


《この場所でこの魔法を唱えるのじゃ…ゴホッ、ウィルフリート国の湖の下にはヴィアパレス城が沈んでおる。そしてこの城の地下にお前の探し求めている水がある》


《分かりました先生。行って参ります》


《エルフの女王オーディは人間族を良く思っておらん、気をつけて行くのじゃぞ》


《お兄様…アルバ様お気をつけて、先生は私が看ていますので安心して下さい。ご無事をお祈りしております》


《あぁ、リリア。先生は頼んだよ。行って来るよ》


《任せとけってお嬢さん。俺がついてんだ。何もおこらねぇよ》


《はい…お願いします》


リリアとアスライル先生と別れフォルスとアルバは、港町からウィルフリート国に渡る船に乗り込んだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ