活動記録7
「借りを返すぜ。ガンマンよ」
ジンはパラソルを風作たちにむけました。
左手のかわいいパラソル。
戦士の盾のように見えました。
右手で大きな棍棒振りあげます。
じわりじわりと近づきます。
そろりそろりと下がります。
ジュリアンたちは身を寄せます。
3歩前で準備をしました風作です。
水鉄砲で狙います。
社長はウフフと笑って後ろ足。
水鉄砲じゃ届きません。
上の方から聞こえます。
紳士がささやく悪巧み。
「お嬢様。空の散歩はいかがでしょう? 今日は飛ぶのにいい日です」
「お断り。私は軽い女性じゃなくってよ」
「心配ご無用。お嬢様。私はこれでも力持ち」
「女心がわからない? それともわざと意地悪言うの?」
「どちらでしょうね? シャルロット。わかっているのは私とあなた。ここで出会った。それだけです」
睨んでいましたシャルロット。
モーリーのウィンクひとつで変わります。
両手を開いて口と鼻。
隠しますのはシャルロット。
斜め下を見ていいました。
「お連れください。紳士様」
「それでは夢のひと時を」
抱き上げられたシャルロット。
頬を赤らめ潤んだ瞳でモーリーの横顔を見つめています。
そして二人は空中散歩。
地面のことなど忘れています。
ジンはまだまだじりじり近づきます。
大きな棍棒ぶんぶん振ってみせました。
「よせ!」
風作は叫びます。
駆けだしたのはマシューです。
「ウルトラ スーパー マシュー キーック」
駆けて跳んだ足の裏。
ジンにめがけて一直線。
「ふんっ!」
たたまれたパラソルです。
阻まれました。
地面を転がるマシューです。
ハンチング帽を両手で押さえでんぐり返りで転がります。
立ち上がって叫びます。
「次はウルトラ スーパー 無限大 マシュー キックをお見舞いしてやるからな。覚悟しろ!」
「次は手加減しないぜ。覚悟しな」
マシューを笑うジンは気が付きます。
こめかみを通って一滴。
頬の辺りをつつつとなでます。
急いで顔を振りました。
3本指には気づきません。
3、2、1とカウントダウン。
風作はジンに言いました。
「相手は俺だぜ。覚悟は出来ていたんじゃないのかい?」




