第三十一章9 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達1】9/【芳一】と恋愛を希望する【ラブ戦士達】7
「ちょっと【クイアンビー】、居るんでしょ?
出て来てよ」
『何か用かお?』
「何かじゃないよ、【原作者】に余計な事を言ったの、君でしょ?」
『何の事かお?』
「とぼけるなよ。
【原作者】が吐いたんだ。
一人称が【わらち】で語尾に【~お】ってしゃべるの君しかいないじゃないか」
『知らないお。
それより、わらちもエントリーしてるから楽しみだお。
何が良いかお?
わくわくするお』
「おいっ」
《諦めなさい。
彼女はこうと言ったら聞かないから・・・》
「あんた、【原作者】だろ?
もう、ちょっと強く言えないのか?」
《無理だ・・・
【原作】は、【キャラクター】あっての【原作】だ。
【キャラクター】にそっぽを向かれたら、どうにもならない》
「僕は主人公だろ?」
《そうだ。
最初は僕の性格なんかを投影していたけど、やっぱり、作っていくとどんどん、僕自身から離れていくなと思ったよ。
やっぱり、第三者視点で君を描いたのが失敗だったかな?
最初は自分の分身の様に思っていたが、今は全然他人だ。
そう言う気持ちでいるよ》
「おいおい、原作者が訳のわからない事を言い始めたぞ」
《そう言う訳だ。
安心して生け贄になってくれたまえ。
どうせ、君はむっつりスケベって設定で作って居るんだ。
女子にちやほやされて、本当は嬉しいんだろ?》
「な、何を・・・」
『なんだ、【芳一】、嬉しかったのかお?
だったら素直に言えお』
「ち、ちがっ・・・」
《とぼけなくて良い。
僕は君をそうやって作ったのだから・・・
主人公は【原作者】の言うことを聞く。
そう言う運命なのだよ。
うん。
君には【女難】の相が出ているね》
「ひぃぃ~・・・」
【芳一】の女難は始まろうとしていた。




