第三十一章71 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達1】71/【前半ラブエピソード?6】05
【芳一/翔馬】はあっという間に、【思考闘士】のプレイに慣れてみせた。
最初は否定していたギャラリーも、
「こいつ、すげぇ」
「やるじゃん」
「【ルフィナ】と互角なんじゃね?」
「こりゃ面白くなりそうだ」
「対戦が見物だな」
「だけど、【ルフィナ】は10回勝たなきゃいけないんだろ?
【ルフィナ】に不利なんじゃ?」
「【ルフィナ】、90戦してるしな。
疲労もすげぇんじゃねぇか?」
と言っていた。
【ですらない/ルフィナ】は、
『言っておくけど、さっきまでの私のレベルと互角なら勝負にならないからね。
次から、本気でやるからね』
と言った。
【芳一/翔馬】は、
「んじゃまぁ、お手柔らかに」
と言う感じで勝負をスタートする事になった。
ここで、【思考闘士】と言うゲームと【思考騎兵】の違いを少し、解説しよう。
まず、【思考闘士】は【思考騎兵】の極一部しか再現出来ない仕様になっているため、単純に、【思考騎兵】の劣化版が【思考闘士】と言う事になっている。
【思考闘士】はこのゲームを通じて、【思考騎兵】のパイロット候補としての腕を見るためのゲーム内容になっているため、【思考闘士】で上位にランキングされる事イコール、高位の【思考騎兵パイロット候補】となるのである。
次にどういう制限が掛かっているかだが、【思考騎兵】は、想像力に反応して、形や意味、属性などが変化する【万能細胞】が搭載されているが、【思考闘士】ではAIで擬似的に補っているので、限界がある。
例えば、【思考騎兵】では、想像力次第では、イメージ処理によって100万や100億の操作を集団イメージとして扱う事ができるが、【思考闘士】では、演算処理によって【万能細胞】の集団イメージを擬似的に作り出しているので、【筐体】のキャパの限界から、一度に操れるのは、せいぜい1000から2000アクションを同時に表現出来る程度である。
そう言う意味ではスケールダウンしていると言えるだろう。
イメージ出来るものもフリーで出来るイメージと異なり映像化出来るものに限定されるため、余りにも複雑なイメージのものは出来ないと言う点も挙げられる。
それをふまえて、【芳一/翔馬】は、【ですらない/ルフィナ】と1回目の対戦をした。
勝敗は、【ですらない/ルフィナ】の圧勝。
全く相手にならなかった。




