第三十一章68 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達1】68/【前半ラブエピソード?6】02
戦争は、人を乗せて戦う時代では無くなっていた。
【思考機兵】・・・遠隔操作で人の想像力を元に、自在に変形する【人型兵器】が主流となっていた。
【芳一/翔馬】は、【思考機兵】のエースパイロットと呼べる男だった。
【芳一/翔馬】は、
「ふぅ・・・
気が滅入るな・・・
いつになったら終わるんだ、この戦争は・・・
早く、平和になってくれというのは誰もが願っているはずなのに・・・
何故、終わらないんだ?
人間が愚かだからか?
弱いからか?」
とつぶやいた。
そこへ、
「よぉ、エース。
ご機嫌斜めだな」
と声をかける男が。
同僚の【勇弥】だ。
【勇弥】は、
「お前、今回はいくつ撃墜したんだ?
俺は、30は行ったぜ。
でも、撃墜王はお前だった。
一体、いくつなんだよ?」
と聞いた。
【芳一/翔馬】は、
「撃墜した数なんかを競いたくない」
と言って発言を拒否した。
彼は決して戦争を楽しんでは居ない。
早く終わらせるために戦っているだけだ。
だから、自慢出来る様な事ではない。
例え最も敵機を撃墜したとしても。
それは誇ることではないのだ。
【芳一/翔馬】は、【思考機兵】のコントロールルームを後にした。
憂さ晴らしに、町に出ることにした。
戦争中・・・とは言うものの、町は平和そのものの様にも見える。
それは戦闘指定区域が決まっているからである。
国際ルールとして、戦争は先頭指定区域以外での戦闘は禁じられている。
だから、戦争中であっても町は平和なのだ。
逆に言えば、町がそんな状況だから、住民は戦争に対して、どこか他人事なのである。




