第三十一章62 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達1】62/【前半ラブエピソード?5】07
3%、
5%、
9%、
14%、
22%、
26%、
34%、
41%、
49%、
と成功率を上げて行き、今では62%。
つまり、約3回に2回は納得の行く【ディアティア】が作れる様になっていた。
逆に他の絵が下手くそになってしまったと言う弊害はあるが、【芳一/捨吉】は全く気にしていない。
彼にとっては【ディアティア】さえ描ければ良いのである。
他の絵はどうでも良い。
【ディアティア】さえ輝いていればいい。
【ディアティア】こそ全てなのだった。
彼が気にするのは【ディアティア】の周りの景色のみ。
彼女を輝かせるために駄目な背景では納得がいかない。
なので、【ディアティア】が描かれている時のみ、背景の腕も上がっていた。
逆に【ディアティア】が居ないと背景は見れたものでは無い仕上がりになっていた。
全ては、【ディアティア】を輝かせるために。
それだけのために【技術】を高めていた。
周りに居る人間は、
「狂っている」
「おかしいよ」
「ヤバイよ」
などと陰口を叩いているが、【芳一/捨吉】は全く気にしていない。
全ては【ディアティア】のために。
【ディアティア】に命を吹き込むために正に命を削って作業をしていた。
そんな時、
『【捨吉さん】・・・』
と言う声が聞こえた気がした。
その声は【ディアティア】に相応しい声。
そんな気がした。
【芳一/捨吉】は、
「【ディアティア】、君なのか?」
と聞いたが返事がない。
そして、
「まだだ。
まだ、足りないんだ。
まだやれる。
まだだ・・・」
と一層、のめり込むのだった。




