第三十一章16 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達1】16/【前半ラブエピソード?1】05
結局、その時、誰が持ち逃げしたのかわからなかったが、その時から、【公夫】と連絡が取れない。
自宅も引き払っていた。
完全なる音信不通。
行方はわからなかった。
恐らくは、【公夫】が持ち逃げしたのだろうという事は推測がついたが、どうしようもない。
【公夫】の部屋から始まって、どんどん金回りが良くなる【芳一/彦一】に【公夫】は嫉妬し、金を盗んだ。
そして、それをギャンブルに使い、使い果たした後は、首が回らなくなり、姿を消した。
そんなところだろう。
全ては儲ける事にだけ注意を払っていた自分の脇の甘さが原因かも知れない。
悔やんでも金は戻ってこない。
今、やれる事だけをやるんだ。
それしかない。
【芳一/彦一】はそう思って気持ちを切り替える事にした。
【芳一/彦一】は、
「また、1から出直しか・・・
そう、言えば、忙しくて、自分の部屋をプロデュースするとか思いつかなかったな・・・
ちょっとやってみるかな?
俺はどんな部屋をプロデュースするのか?
今なら少し金は残っている。
自分の部屋を飾って見るか・・・」
と言って、今度は自分の部屋をプロデュースする事にした。
後から考えればそれが良かったのかも知れない。
1回プロデュースして終わりという訳ではなく、【コレクション部屋】が稼ぎに応じて、豪華になっていく。
その過程を公開して行くことで、視聴者もそれを楽しみに出来るのだ。
ルールとしては稼ぎの半分を【自分の部屋】のコーディネート。
もう半分は【稀称太夫/真雪】の身請けのための貯金。
それでやっていく事にした。
そして、それが大当たり、大バズりした。
自分の部屋も成長させて欲しいとの応募が殺到したのだ。
それにより、この予算で何を買いそろえれば、魅力的な部屋になっていくというサポートをしてそのプロデュース代も貰える事になり、思った以上に【芳一/彦一】は稼ぐ事が出来ていた。
人生楽ありゃ苦もある。
彼の人生はまた上向きになったのである。




