第三十一章13 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達1】13/【前半ラブエピソード?1】02
10年前・・・
「【真雪】・・・大きくなったら結婚しよう」
『えぇ・・・【彦一君】・・・』
幼い少年と少女は将来を誓い合った。
が、その翌年、少女は両親により日本で言うところの【遊郭】に当たる【遊殿】に売られてしまった。
身請けに必要なその額、日本円にして18億円。
【真雪】は、【遊女】に当たる【遊稀】として極上の才能があるとして特に高く売れたと言われている。
とても1庶民が返せる金額ではない。
普通に稼いでも身請けは絶対に出来ない。
そこで、【芳一/彦一】は、それを稼ぐために【芸術家】を目指す事にした。
芸術性が高い作品を作れば、世に認められて、18億円だろうと稼げるはずだ。
彼はそう考えた。
それに、【稀称太夫/真雪】は、待ってるからと【芳一/彦一】に告げている。
【芳一/彦一】は、
「稼ぐんだ・・・
何としてでも・・・」
とつぶやいた。
将来を誓った彼女を救い出すため、【芳一/彦一】は死にものぐるいで芸術家の道を進むのだった。
だが、何をやっても芸術性の高いものは生み出せなかった。
【芳一/彦一】は絶望した。
自分にはそう言ったものは生み出せないのか?
そう苦悩した。
そんなある日、【芳一/彦一】は運命の出逢いを経験した。
それは彼を慰めるため、友人の1人、【公夫】が自分の部屋に招いた。
【公夫】は、
「何にもない所だけど・・・
まぁ、くつろいでくれ・・・」
と言った。
【芳一/彦一】は、
「何もないってゴミ屋敷じゃないか・・・
どこでくつろげと・・・」
と言ったが、
「それは違う。
お前にはゴミに映るかも知れないが、俺には宝の山だ。
ゴミとか言うな」
と怒られた。
「これが・・・宝・・・
いや・・・まて・・・これは・・・」
「ん?
どした?
何か見つけたのか?」
「いや・・・これってこう飾ると良く見えるんじゃ?」
「ん?
まぁ、そう・・・かもな」
「これは・・・【公夫】、サンキュー。
道が開けそうだ。
とりあえず、俺には、金が無い。
そこで、お前の部屋をプロデュースさせてくれないか?
【オタク部屋芸術】。
これでやっていこうと思う」
と言った。




