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遊都純粋(ユウトピュア)

作者: 藤乃花

蒼い空が広がり、臼緑の島が無限に続く世界、『遊都純粋ユウトピュア』……そこはどんな人も自由に生きる事が許され、ずうっと昼間のように明るく、『夜』、なんて言う概念じたいその世界にはない。そんな自由な場所に自由な彼らが存在している。彼らの過ごし方は、一日一日、楽しく遊んで語り合うこと。ただそれだけ。「今度はあの空中に、吸わせ穴を作ろうよ。誰が吸われるか隠れて見てやろ」リョウはイタズラ好きだ。昔は真面目なリーダータイプの男だったのに。「楽しそう!作ろ!作ろ!」リョウのイタズラの提案を耳にし、サリーも面白がり吸わせ穴を作り始めた。「もうっ!叱られても知らないよ」「トーマは真面目だね。こんな事、今しか出来ないんだから、とことんエンジョイしようよ!ほら!」彼らのイタズラを止めようとするトーマに、サキは軽いノリで接して見せる。蒼い空に吸わせ穴なんて、子供にとっては最高のトラップ。一人を除いて三人がふざけて吸わせ穴を掘っている。「見ていましたよ。子供達」空の空間から声。『遊都純粋ユウトピュア管理人』だ。子供達の顔が青ざめる。イタズラを知られては、この世界にいられる期間が短くなる。マズイ……。『遊都純粋ユウトピュア管理人』が現れた途端、彼らは言葉を無くしてしまう。「昨日も言いましたよね!イタズラをすると、ここに留まる予定を変更すると!」何度注意されても改善しないのが子供というモノ。なのに、権限のある相手に叱責を受けると逆らえないのもまた子供。「だいたいですよ⁉『吸わせ穴』なんて危ない物を作れば吸われた人が怪我をします!子供でもそれは分かりますね⁉」「はーい!分かってて作るんです!」サキがケロッとした顔つきで言ってのける。反省していない。「んんん!」『遊都純粋ユウトピュア管理人』が怖すぎる顔を見せる。逆にそれがイタズラ好きの子供達には愉快。ただ一人、トーマを除いては。「四人とも、雲バケツの刑です!」やってしまった。「え……ボクも?」「トーマさんも見ているだけは、加わっているのと同じです」巻き添えを食らい、トーマは呆気にとられていた。「「「仲間、仲間!」」」三人がトーマに駆け寄り、ワイワイはしゃぐ。

五分後、雲をギュウギュウに詰めたバケツを両手に持ち立たされる四人が並んでいた。(縦に)

「全く……四人とも、かつては世の中に才能を咲かせていた偉大な人物だったのに!」「自由にさせておやりなさいな。当時は彼らにとっては、過酷な人生だったのですから」

リョウマ、サリバン、トーマス、ムラサキ……かつて偉業を残し、その名を歴史に刻んでいる。



私の僅かな予備知識ですが、坂本龍馬さんは幼い頃周囲から落ちこぼれ扱いされそれをお姉さまが救いだし、英雄へと育てられたそうです。サリバンさん……サリバン先生の幼少期ですが、誰に何を聞かれてもだんまりを続けていて、大人達に煙たがられていましたが、ヘレン・ケラーさんを厳しく指導する家庭教師へと成長され、彼女を三重苦から脱出させました。トーマス・エジソンさんはスクールで質問ばかりして教師から学校を追い出されます。母が勉強を教えた事で彼は立派な発明王へと育ちました。ただ一人紫式部さんですが宮中で天才的な短歌を詠まれていましたが、清少納言さんの策略にはまり、孤立して宮中から追い出されたという辛い人生があります。四人とも純粋な方々なので、現世では何処かで楽しんでほしいものですね。





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