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レンダとティティの宿  作者: 大石次郎


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ナガの挑戦

サクっと状況説明した。ドワーフ郷にはオイラ達の事は知れ渡ってるから細々とは話さない。


「というワケだから、精霊のトーテムの管理をやってくれないかぁ? あ、勿論そのブラウニーはダンジョンの攻略には使わないぞ? 友達何だろ?」


「トモダチ!」


「勿論だども、そげな用事ですたか・・オラも、いつか『ツチタ』と一緒に精霊にさ関わる仕事さ就きてぇと思っとっただども」


ブラウニーの名前、ツチタか。


「ほな話早いやん?」


「おお、だったら」


「おめぇさん方の本気さを、証明して欲しいだ! ツチタっ、『ブラウニータワー』だどっ!!」


「イイヨ~」


いきなりマナをツチタに込めるナガ! ツチタは土器のブロックでできた柱のような物に変化したっ。天辺にツチタの顔っぽい球形の土器が乗ってる。


「ええ~っ?」


「ブラウニータワーかぁ。レンダ、これは土の精霊使いがトレーニングでやる『念力駒崩(こまくず)し』や。2人の使い手で交互に前半は2個、後半は3個ずつ引いて。上に乗っ取る球を落とした方が負け何や」


「念力駒崩し? オイラ、念力使えないし」


普通の駒崩しはチェスの種類によってはやるけど・・


「任せとき、ウチの出番やっ!」


「やれるんだ」


よくわからんけど、マリユッカとナガが魔法の駒崩しで対決する事になった!


「先行はマリユッカどんでいいべ」


「大丈夫かマリユッカ?」


「マリユッカどーんっ! 1の7と1の8やっ」


マリユッカは横並びで、しかも1番上のバランス悪そうな2ブロックを念力で引っこ抜いた! 攻撃的というか、雑というか・・


「オラのターン! 1の4と3の6だべっ」


眉毛太いドワーフの樵にしか見えないナガだが、凄い念力でブロックを2つ抜いた!


というか、精霊使いってこういう事なんか??


「1の3っ、2の3や!」


「2の7、3の9だべっ」


「2の4、2の5や!」


「3の8、4の5だべっ」


ガンガン攻めるマリユッカ。揺れるタワーを安定させる方に抜くナガ。対照的に念力駒崩しは進行した。

どうも前半は上半分だけで、一層につき3ブロックしか引けないみたいだ。制限ないとマリユッカみたいなヤツはすぐ終わらせちゃうからだろう。


「後半や! ウチのターンっ。8の3、4、5やぁっ!!」


横並び3個っ! これはすぐ崩れ・・ないっ??


「フンヌ~っ。つちた、マダ頑張ルヨ~?」


天辺の球体ツチタが念力で崩れないよう踏ん張ってる!


「いや、お前も念力使うのかよっ、匙加減だろ??」


「精霊の『やる気』『マナ残量』『器用さ』を的確に見切り、耐えきれなくタイミングさを測る! それがブラウニータワーの醍醐味だべっ」


「え~?」


後半競技の質変わり過ぎじゃないかぁ??


「ウチのターンやっ!」


「オラのターンだどっ」


「マリユッカどーん!」


「ナガずーんっ」


「フンヌ~っっ」


「どーん!」


「ずーん!」


「フンヌ~~っっっ」


激しい応酬の果てに、もうスカスカになったブラウニータワー! そして最後は・・


「ううっ、14の3、14の6、14の9、や・・」


これまでの攻勢から一転、引く所が無くなり、守りに入るマリユッカどん!


「フ、ン・・モウ、ダメダァ~!!!」


球体のツチタはスカスカのタワーの天辺から転げ落ちていった。


「マリユッカどん、オラの勝ちだどっ!」


「はぁはぁウチの、負けや! ナガ、あんたは『真のタワリスト』やーっ!!」


盛り上がってるな・・だが、


「ええと、コレはトーテムの管理係になってくれないって事か?」


「いや、マリユッカどんとレンダどんの本気さは伝わったど? オラ、トーテム管理係引き受けるべ!!」


「転職ダァ!」


「よっしゃ、ナガとツチタ、ゲットやっ」


「・・まぁ、いいけどさ」


オイラ何もしてないけど、とにかくナガとツチタをトーテム管理係として採用! 光画もパチっ、と撮っといたぞ?



午後2時過ぎた頃、オイラ達はバター揚げ芋の店の店主ボック・オーの店(店名がややこしい)に集まっていた。

次の郷へまた飛ぶから酒は飲まないが、ソフトドリンクと遅い昼食は色々頼んだ。ツマミだが、名物の癖強めの揚げ芋も。


「獣舎係と魔法素材使えるヤツ、トーテムの管理係は見付かったけど、幻獣担当はこの郷じゃ見付けられなかったぞ?」


「めちゃ疲れたわ~」


「あたしは里長にまた労働力をいくらか引っ張ってく許可を済ませてから、温室係、工房を出してもいいってのを何人か、教会と蘇生所が本格化したら手伝いをしてもいいというのを何人かも。後は雑用数人、護衛にも対応出来る者も数名、だね」


「私は魔法工学とゴーレムのアトリエの手伝いできそうな人を何人かと、薬師と看護が出来る人も紹介してもらえたよ?」


「僕とタツノジさんは経理と浴場係、客室係、1回の厨房と2階のサロンで働ける人を何人か雇えた。あとは騎竜2体とヒポグリフを1体、ヤーケン山羊の雌を1頭、鶏もいくらか買えた。他の物資も色々ね」


「いやぁ、しかし1人で来たてたら即、退治されてましたよぉ? ナハハっ!」


洒落になってないぞ・・


「うん、ここで結構揃ちゃったけど、今後も世話になるだろうし、他の郷もきっちり見て回ろうぜ?」


オイラ達は全体的に癖強めなボック・オーの店のランチを平らげ、更なる人材を求め次の目的地、ワードックの北部郷へと出発した。


・・また『タワリスト』居たりして?

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