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ひとつまみの恋愛のはなし

作者: 秋葉竹







罪を

ね、

時間がやさしい風で

洗い流してくれるよ


これは

ほんとうの経験さ



恋愛も

ね、

そんな風に忘れられるなら

憎しみも

悲しみも

ね、

透明になるまで

綺麗さっぱり完全に

やさしい風が

洗い流してくれるなら

いいのにな


ハッ、

ひとがひとを好きになるって


ただの風邪をひいてる状況、

みたいなものかもね

ちょっと熱っぽい

いつだって

普通じゃない熱さを感じてる


恋愛って

なにかの勘違い

ただの気の迷いだと

想いたい気持ちもある

それはそれであるけれど

ね、



そんならあのしあわせっぼい

あまりにも甘い感情って

ね?

いったい、なんなんだろうね?



絵を描くのは、やめようと想う

のですよ。


ひとと別れたから

別れた感情を

叙情的に描きあげるみたいな

悲しい色で

塗りたくってしまって


もっと

じぶんが嫌になる

みたいな、

ね?


どうすればいいか

わからないんだよ


絶望繋がりみたいに

ね、

み捨てられた犬みたいに

うなだれてる影を

じっと

じっと

ね、

みていてあげることしか

できないよね


ねぇ、

バカなの?

それでも

好きって、

ね、

バカなの?


わたしの好きなものは

かな


バッカみたいに

認められてさえない闇の夢を

棄てられずに

抱きかかえているひとと

同じカッコでね


いったい、なんのため

なんだろう

ね?



嘘をつくのは、やめようと想う

のですよ。


ひとと別れたから

別れた感情を

汚れた血の色みたいな

憎しみの水で

足し増ししてしまうのは


もう

じぶんさえ

殺したくなる、

みたいな

ね?



雨が降る夜を

これからの孤独の夜の数を数えながら

過ごすことが

生きつづけることになると

想うのです。



しあわせのあとに来る

心を刺す

悲しい

ひとつまみの恋愛を

強いていうなら

わかっていて

騙されるみたいな

まるで鏡の中のじふんに向かって

斬りつけるみたいな

愚かな恋愛を


もう二度としないから

って、

誓うのです。


なんの保証もない

気持ちでしかないが


初めてではある真剣な

未来が欲しい

希うこと


これだけは

ほんとうのことだと想う


そう、

もう、

ひとを好きになったりなんか

しない、絶対




ハハハ、の、ハッ、


それができれば

一生を終えるまで


おだやかに

生きれるかもね………


でもそれは、

きっと

夢のような

はなし

だ、


ね。











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