第3回おっぱいディベートを開始します。
おっぱいという単語や胸部を表す言葉が、高頻度出てきますので、苦手な方はご注意ください。
おっぱいという単語が出てくるけれど、えっちな要素はありませんので、ご期待に添えない部分が巨大です。
タイトルに第3回と記載されておりますが、第1回と2回のおっぱいディベートのお話はありません。探しても出てこないので、先にお伝え致しております。
「よし、今日でめでたく3回目を迎えた、おっぱいディベートです」
「いや、アンタが勝手にやってるだけでしょ……」
「そう言いつつ、ちゃんと付き合ってくれるじゃん! 大好きっ♡」
ちょっと早めのランチにやってきた。
この店はわたしの好きな雰囲気なので、ゆったりくつろげるから、ついつい長居しちゃう。
久々のくつろぎランチ。なにやら、面白そうな話が聞こえてきたんですけどっっ!
女の子2人の会話だから、おっぱいって小恥ずかしい単語があっても、きっとエロいものじゃなさそうだよね。隣からか……。
よし、飲み物飲むテイで顔をうつむかせて、前髪でのれんを作りつつ横目でチラリ。
あれ、普通な女の子たちじゃん。座ってるから正しい数値はわかんないけど、160センチあるかないか……な、至って普通の女子2人だな。
「んで、今日は前回の予告通り、アンタが巨乳をほめて、私が貧乳を褒める、だっけ?」
「のんのんのん、そこは大っぱいと小っぱいって言おう。そっちのがおっぱい感あるでしょ!」
「どっちでも胸は胸じゃないの……」
黒髪女子が巨乳ちゃんで、やや金髪っぽい元気な子が貧乳ちゃんか……。
今回は巨乳ちゃんが貧乳をほめて、貧乳ちゃんが巨乳をほめる……って事か。
ちょっと第1回と第2回の議事録、見せてくれないかなっ! 過去2回がすごーく気になる。
「んじゃっ、あたしから! 巨乳もとい大っぱいのいいところ、みっつ!」
おぉ、腕をピシッと伸ばして3を突きつけた!
そして3の指は1の指になった。
「まず、ひとつ! 上半身の曲線がキレイっ! ふたつ目! ぷるんぷるん揺れるから目の保養っ! みっつめ、谷間がすぐ作れるっ!」
言葉に合わせて指が立っていく。
あー、貧乳の子あるあるな感じだ。甘いな、金髪っ子! わたしなんて谷間のできないFカップだぞ! と、言いたくなるが、黙って聞こう。わたしは外野であるのだ。
「あー、反論はあるっちゃあるけど、まだ早いわね」
黒髪の子は、カバンから紙を取り出した。
って、しっかりちゃっかり準備してる!!
さっき、あんたが勝手にやってるだけとか言ってなかったっけぇええ?!
「えーと、まずひん「ちっぱい」……ちっぱいのイイ所は、胸の大きさが控えめな分、皮膚の伸びが少ない」
貧乳ワードに食い気味で、ちっぱいかぶせ入りましたぁあぁ! 貧乳って言葉がコンプレックスなのかな……。そしてガッツリ巨乳のデメリットを、貧乳のメリットに置き換えた!
「次に、服を美しく着れるわね。そしてみっつめ、ブラが長持ちする」
おぉ?! また上手いこと巨乳のデメリットを貧乳のメリットに置き換えたっ!
今じゃ、しょぼめFカップなわたしだけど、昔はG手前のモリモリお胸だった分、巨乳ちゃんの言い分がわかるっ!
「んじゃ、あたしから詳細発表っ! 上半身の曲線がキレイというのは、小っぱいさんの作るおっぱいディティールは高さのない円錐! だけども、大っぱいさんは半球以上の丸みっ! 丸みは女性らしさの象徴! すなわち、世界平和っ!!」
金髪ちっぱいガールが詳細発表! 円錐は言い過ぎだろう。でもって、支離滅裂……なんか、感情もりもり。
討論会って、データとかそういうのをなんやらするんじゃないのかな?
「んじゃ、次は私ね。皮膚の伸びが少ないというのは、小っぱいは大きい胸と比べ、詰まっている物が少なめな分、体重減少時に減る胸部の垂れが少ないのよ」
わぁ、サラッと流して冷静に返した! 巨乳ガールの言葉はわかる。
痩せる時は胸からだもの。んで、おっぱいの上半球がエグれるように減っていくのよね……。
「ふたつめー! 世界の平和の象徴がプルプル揺れるのは、もう天変地異だよね! マジでみんな刮目するよ!」
平和が揺さぶられるのは、いいのか?!
刮目するのは男……もとい、おっぱい星人だけじゃないか?!
「んじゃ……こっちもふたつめ。余分な膨らみがない分、上半身の服の形を損なわせないから、服のラインがとても綺麗なのよ。服のライン綺麗に出して着こなせるのは、とても知的に見えるわ」
おぉ、たしかに! Tシャツとか着てもそのラインがシュッとしているほうが、カッコいいって思うもん。
おっぱいデカいとシュッからは遠ざかるもんね! 下手したらおデブに見えちゃうから……。
あと、既製品の服は巨乳向けには作られていない分、胸部分パツパツでちょっと恥ずかしいんだよね……。
「みっつー! 谷間っ! これは女子の憧れ! 盛りブラ要らずなんて羨ましいっっ!!」
いや、谷間はおっぱい星人の目の保養だろ……。
ダイエット前は谷間あったからわかるんだけど……すぐに汗かく所かつ、皮膚がピッタリしてるから、無茶苦茶蒸れるんだぞ……。
汗疹できるの、いっつも谷間のあたりだったよ……。
「みっつめ。乳の重量が少ないから、ブラ紐への負担が少ない分、肩紐が伸びにくい。つまりブラが長持ちするわ」
あ、巨乳ちゃんも経験ありかな?
大きいサイズのブラの肩紐付け替えできないタイプって、結構すぐに肩紐ビロンビロンになるんだよね。
肩紐付け替え出来るタイプは、すんごい肩に食い込むのよ。もちろんビロンビロンになりやすいのは変わらない。
「どーよ! 大っぱいメリットあげたよっ! これでこんなに胸いらないって気持ちからは遠ざかったかな?」
「……残念ながら、ならないわよ。邪魔な物は邪魔だもの」
「え、そうなの? あたしは今、小っぱいメリット聞けてすごく良かったって思っているんだけど?!」
そりゃ皮膚とかブラ紐伸びるとか、服がパツパツなんてデメリットしかないもんね……。
特にブラなんて、消耗品といえばそうだけど、ダメになるサイクル早い気がしてたもん……。
つーかよ、大っぱいメリットないね? ただのおっぱい星人の叫びにしか聞こえなかったよ?!
「で、でもでも、おっぱいおっきいと、モテるじゃん?」
「大半が体目当てよ」
「えーーー?!」
ふーっとため息ついた巨乳ガール、別の紙を取り出した。
色々準備してるな、あの子。
「今、あげた小っぱいメリットは、大っぱいのデメリットよ」
どうやら、プレゼン資料形式で図付きの説明資料のようだ。わたしも見たい。
小っぱいガール、ワナワナ震え出したぞ。
「何これ……全然平和じゃない……。ブラ紐超伸びるとか、マ? 谷間から汗疹が出来るとかも??」
あ、やっぱ巨乳ガールも汗疹経験済みか。あの言葉からして、巨乳デメリット資料かな?
「うぅ……今回も論破だね……。負けたっ! ここはあたしが奢るよ」
「別に論破してるわけじゃないわよ? でも、ありがたく奢られるわね!」
論破された側が奢るようだ。巨乳ガール、ランチ代おめでとう。
そこからは、ランチを頼み、ありがちな女子トークになったので、耳の傾けはほぼ終わった。わたしもランチのデザートを頬張る。
そして、ランチを終えた彼女らは、店を後にした。残念ながら資料の置き忘れは無い。見たかったぁあぁ!!
おっぱい話おかずに飯を食うなんて、貴重な経験した気がする。
そんなわたしは、第1回と2回の議事録が見たくてたまらない。
今のを聞いた感じだと、小っぱいガールが感情まかせの発表、巨乳ガールが資料を準備。小っぱいが論破されたと思うって感じっぽいよね。
今回もって言ってたし。
討論にすら、なっていないものだったけど、ちょっと参加したいとか思っちゃったよ。
でも、議事録見たいなぁ。巨乳ガールなら、まとめていそうな気がしてしまった。