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お題シリーズ2

妄想 学校

作者: リィズ・ブランディシュカ



 目の前では先生が、うんたらかんたら、呪文だか歴史の年表だか、偉人の伝説だかよくわかんない事を言ってる。


 でも、私は妄想にふける。

 だって、妄想するの大好き。


 色んな事を妄想するのって、とっても楽しいよね。


 妄想の中では想像力が全て。


 想像力さえあれば、なんでもできるのが良いんだ。


 学校の勉強とかやってらんねーぜ。げへへっ。


 妄想の中なら、空だって飛べるし、魔法だって使えるし、無敵にだってなれる。


 すばらしいよねっ。


 はぁ、想像したものが本当になる。


 なーんて、そんな力があればいいのに。


「ならば、我がその力を与えてやろうか?」


 えっ、何。


 今の声って。


 頭の中にひびいてる。


「我は神様だ。そなたのたくましい想像力を見込んで、特別な力を授けてやろう」


 本当?


 これって、私の妄想とかじゃないよね。


「否。これは現実である。さぁ、受け取るがいい」


 うわぁぁぁ、何だか力がみなぎってくる気がするぅぅぅ。


 今なら何でもできそうだよ。


 よーし。


 魔法を使ってみるぞ!


 ふわふわ。


 うわぁ、空飛んでる。


 すごーい。


 えいっ。


 ぼわっ。


 炎も出せる。


 魔法使ってるー!


 他には何ができるかな。






 うーん、ちょっと疲れてきちゃった。


 少し眠って、またあそぼっと。


 すやすや。







 むにゃむにゃ。


 今日から私は、最強の魔法使いだぞー。


「そこの生徒、教科書を読みなさい。って、○○さん、起きなさい。寝てないで。授業中ですよ」

「うん。むにゃ? さっきまで空飛んでたのに。まあ、いっか、魔法使い美少女戦士の私の時間、続きだ!」

「ちょっと、○○さん。何やってるの! 窓から外に出ようとしないで。ここは4階よ」

「だいじょびだいじょび先生、今の私なら何でもできる子だから」

「言ってる意味が分からない! ちょっと誰か、他の先生きて! うちのクラスの妄想たくましい生徒がまたおかしくなったわ!」



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