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第8話
気が付くと、そこは小屋の中だった。
「おお、気が付いたか。良かった」
キズの手当てをしてくれていたのだろう。目を開けると同時におじさんと目が合った。
状態を確かめると、義足がダメになった程度で済んだようだ。腕に痛みはあるが、思ったほどひどくはない。
「腕の傷は治せたが、脚はどうもできんかった。すまんなぁ。ああ、儂はバオというジジイじゃ。一応真人族の血を引いておるから少しなら魔法も使える」
「バオさん。ありがとうございました。ちなみに、僕以外に怪我をした人は?」