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消えぬ少女

「おはよ」

「おはようございます!」

 リビングに降りてきた寝ぼけ眼の俺に挨拶してくれる少女。

「今、朝ごはん用意しますね!」

「ああ、ありがとう」

 ルンルンとキッチンに向かう少女。

「アンタと違って出来た子ね」

「うるさいな。ほら、遅刻するよ」

「はいはい」

 俺たち二人を見てニマニマと笑う母さんが先に家を出る。

 俺は食卓に着き、少女を見る。

 あれから二週間。

 結局、少女は消えずにここに居る。

 幽霊のように儚く成仏などしなかった。

 彼女は生きている。

 俺にはそれだけで良かった。

「?」

 チャイムが鳴る。

 こんな朝早くに誰だ?

「はーい! 今出まーす!」

 バタバタと玄関に向かい、来訪者の対応をする少女。

「あ、あの」

 少女が凄く困った表情でリビングに来た。

「どうしたの?」

「えと。私のお仲間? が来てまして」

「仲間?」

 俺が代わりに出て納得した。

「あなたがこの家の主人ですか? すみません! 匿ってください!」

 目の前に居たのはーー

「マジかよ」

 泥だらけの軍服を着た少女だった。

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