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苺印のホラー作品

静かな

 部屋には一人だけ。なのに、変。

 視線があるみたいに熱い何かが引っ付いて、微笑んでみているみたいで、変。

 足音なんて聞こえないし違和感はないのにリビングから水の音がして、その度に洋画の濡れ場みたいな風が漂ってくるのが、変。

 難聴なんて診断されたことはないし、定期的に人間ドックに行っているからそんなことはないはずなのに、変。

 変は変で、ただただ暑く感じても布団が離れないので、変。

 全てが変で、嫌に思える。

 変で変。

 変。

 何もかもを壊したくなる思春期の男のように束縛したくて独占したくて、全てを愛したいとは思わなくても自分が変だと思ったことは受け入れ、下ネタを挟みたくなったら吐き出し、余裕がない事にも抗って生きることがいいことで、人として間違っていなければそれでいいのだという世界の変な変が変で、笑いながら歩いてくる人がバカにしているように聞こえるのが嫌で、銃をもって殺したく思って、ああ、あ。

 無情。

 

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