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『歌詞集』  作者: 吉野了
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『えあふる』

9『えあふる』


『えあふる』



私の耳に着けている

小さな機械は只の飾りじゃありません


どうです、貴方も

簡単です

耳の穴を塞ぐだけ


目を塞いだって

暗いだけ

口を塞いだって

苦しいだけでしょ

なら、ほら着けてみてはどうでしょう


「五月蝿い」だって

それは好都合

さあ、どうぞ


恐る恐る手に取った

軽くて軽くて驚いた

こんなものがなんになる

コイツの話を聞くのも

嫌になったし、取り敢えず


メヲコラセコエヲアゲロ

ミミヲスマセココロユラセ

トジタママノセカイジャ

オマエハスクワレナイ

何言ってるのか分からないけど

これはいい、気に入った


私の耳に着けている

小さな機械は只の飾りじゃありません


消します、世界を

簡単です

耳の穴を塞ぐだけ


目を塞いだならば

見えてくる

口を塞いだならば

不思議だ、何故だか

鼻歌歌ってみたくなるのです


「五月蝿いな」って

ときはこれ使用

さあ、着けよう


歩く歩く踏み出した

軽くて軽くて驚いた

こんなものが足になる

何度も何度も聞く度

好きになるし、取り敢えず


メヲコラセコエヲアゲロ

ミミヲスマセココロユラセ

トジタママノセカイジャ

オマエハスクワレナイ

何言ってるのか分からないけど、

これはいい


ふと気づけば見も知らぬ

場所に立って、此処は何処だ

と、じたばた宣うが

お前は救われない

どうせ何言ってるのか分からないのならば、

こっちの方がいいかもな



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