『理由』
22『理由』
『理由』
君を選んだわけを聞かれても
どうにもこうにも困るんだ
なにも言えず困る僕を見て
そっぽ向く君
君の弾んだ声を、姿、笑顔を
どうにもこうにも頑固な
なにも言わず怒り、そして泣いて
どんな君も好き
君が笑えば僕もつられて笑い、
君が苦しいと僕はもっと苦しい
ねえ、教えてよ
これが好きじゃないならなんだろう
一緒に泣き、笑い、共に歩き
二人で喧嘩して、仲直りする
三度のごはんを食べて、同じベッドで寝る
これが幸せと感じる
それならば
もう、これが君といる理由
嘘をついたわけを聞かれても
どうにもこうにも困るんだ
なにも言えず黙る僕を見て
そっと泣く君
君の潤んだ目を、震わす肩を
抱くこともできずに眺めるんだ
なにも言わず去る君を見て
ぐっと痛む胸
君を傷付けないと決めたはずなのに、
君を失いたくないと思っていたのに
ねえ、教えてよ
僕はどうすれば良かったんだろう
一度のすれ違い、共に傷み
二人でぶつかって、仲違いする
三時の夜中に泣いて、朝日の中で寝る
こんなに辛いと感じる
それでもさ
やっぱり、君といたいと思う
今はまだ満足のいく答えを見つけられないけど、
これから二人で歩く道の中で
きっと君で良かったが増えていくだろう
それが僕の理由になってく
君を選んだ理由になってく
一生の出会いの中、君を選び
何百と抱き合って、確め合う
幾度のごめんを重ね、ありがとうを言う
これが幸せと感じる
それならば
もう、これが君といる理由
君を選んだ理由