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美湖ノート  作者: 柳橋美湖
読書・視聴感想文 (小説と映画を主に)
12/31

映画/『テルマエ・ロマエ』

 ヤマザキマリによる同名の漫画である。古代ローマ五賢帝の一人・ハドリアヌス帝の治世は「ローマの平和」といわれている時代だ。私見として日本の元禄文化と重ねてしまう。

 主人公ルシウスは有能な公衆浴場設計技師であったが発想に行き詰まりを感じていた。そんなとき、風呂の中にできたタイムトンネルに脚をとられ、現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。出会ったのが山越真美という女流漫画家の卵。住み込み中の大御所女流漫画家宅を追い出され、派遣先のユニットバス展示場をクビになり、実家が会津(?)の 温泉に帰省する。その間にもルシウスは彼女の前に頻繁に出没し、運命の赤い糸を感じる。

 そんな中、次期皇帝ケイオニウスの画策で、アントニウスが島流し同然に辺境に追いやられることに。史実ではケイオニウスが派遣され病没、アントニウスが名君となってハドリアヌスの継承者になるはずだ。ヒロイン真美はそのことに気づき、ルシウスに伝える。

 回避する唯一の手段は、前線基地の後背にある温泉源に湯治場を造営し、ドナウ川北岸で反乱を起こしたゲルマン人と抗争しているローマ軍最前線の兵士たちの疲れを癒し、英気を養わせて、反撃に転じることだ。その功績をもってアントニウスの辺境行きの件をハドリアヌス帝に撤回してもらおうというのだ。

 真美とルシウスは、実家の湯治場常連客を巻き込んで、そこに湯治場を設営することに成功する。かくして歴史は保たれ「ローマの平和」に至る――という内容だ。

 阿部寛演じるルシウスは満足。しかし上戸彩演じる真美というキャラには少し違和感を感じた。女優の演技は申し分ない。ただ漫画第4巻登場の温泉芸者兼考古学者の小達さつきのほうが大人びた色香があり、物語としても言語や習俗の熟知という点で自然だと感じた次第。

     武内英樹監督作品。

漫画版終わってしまいましたね。

著作権問題が尾をひいているのかしら。

       追記2013.08.26

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