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私は恋愛で幸せになる権利がある

作者: nayu8

 私は、中学1年生の時にある男子に一目惚れをした。 

 強烈な一目惚れだった。

 それが、初恋。


 その村瀬君は、学年1のイケメンだった。

 本当に、そんなイケメンを実物で見たのは初めてだった。


 しかし、根性の悪い同じ陸上部の夏美に初恋を阻まれた。

 夏美は圭吾君の事が好きで告白したけど振られて悔しかったので、

 私の恋を阻んだのだ。


 村瀬君は最初から私の事を「可愛い」と言っていたのに、

 意地悪な夏美の嘘を信じてしまった。


 夏美は私に「村瀬君はおとなしくて恥ずかしがり屋の子は嫌いって

 言ってた(笑)」と言って来て、純粋で人を疑う事を知らない私はその

 嘘を信じてしまったのだ。


 振られたと勘違いしても、半年間ずっと村瀬君の事が好きで

 最初は毎日泣いてた。


 儚くも、初恋は散った。


 その後も好きな男子が出来て両想いだったけれど、今度は女担任に

 恋を阻まれた。


 その後私は20歳で病気を発症した。

 その病気はなかなか治らず、32歳で寛解した。


 20歳過ぎて少しは恋もしたけれど、恋の相手は皆彼女が居たので

 恋が実らなかった。

 そういう場合、私は告白なんて出来ない。

 私の気に気づいて手をべたべた握ってきた男が居るが、

 そんな男は要らない。


 私は19歳迄処女だったが、それが重荷で20歳の時、デブでブスで遊び人の男に

 処女を捨ててしまった。


 27歳の時、偶然地元のスーパーで夏美と会った。

 夏美は旦那と小さい男の子を連れていた。


 幸せそうだね。

 私の初恋を阻んでおきながら。


 夏美は高校を中退して、どこかの男と早婚した。

 夏美は根性が悪いが、スタイルだけは良かったので男も出来たのだろう。

 または、相性が良かったのだろう。


 その時私はどんな薬を試しても病気が治らず、毎日副作用に苦しんでいた。

 私は薬の副作用でブクブク太っていたし、人生がどん底でお洒落する発想

 すらなかった。


 そんな姿を夏美は見た。

 私を見て、どう思ったのか?

 恋を阻んで悪いと思ったのか、それとも昔の事だから忘れたのか。

 忘れた?許せない。一生。


 でもあれは、きっと私の守護霊様がわざと夏美に合わせたのだと思う。

 (nayu8さんは、こんなに不幸せですよ)と夏美や夏美の守護霊に訴え

 たんだ。

 本当に私はそう思っている。


 先月私はまた1つ年を取った。

 只々運がなくて恋愛した事が皆無。

 あと理由を挙げるなら、理想が高いから。

 

 でも私には、恋愛で幸せになる権利がある。

 

 きっと、夏美よりもいい男を捕まえてみせる。

 

 


 

 ご拝読下さり、ありがとうございました。

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