表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タカヒロの冒険  作者: コムポコ
78/121

笑う魔王使い

「こ、っここの宝石は凶をはるかにこえて呪われております。

 ご…ご覧ください、まわりの光を吸いとって黒く輝いております。

 黒い輝きなどこの世に存在しません。


 こんな光をあびていれば必ずや災いをもたらしましょう。

 ただちに、この宮殿から遠く離れたところにお捨てになりませっ!」


「し、しかし…」


ミア姫さまは父に相談しようとします。

しかし、すぐにその戸惑いを突かれます。


「今すぐ決めないとこの国は近々衰退をはじめ、

 いずれこの黒い光のように存在しないものになるでしょう

 それでもいいのですか、姫さま?」


小さな悲鳴をあげると、ミア姫は黒々しんじゅを見つめました。


(結婚適齢期に入り聖地巡礼の旅にでる前には、

 このような恐ろしい宝石はなかったのに…)


ミア姫さまは宝石商と相談すると、

ついにこの黒々しんじゅをコレクションから取り除くことにしました。


宝石商は黒々しんじゅをおそるおそる手にすると、

あいさつもそこそこにすぐに部屋を後にします。


魔王使いは長年さがし求めていたファーストマスターキーである

黒々しんじゅをついにゲットしたのです。


宮殿を出るとすぐにふところ深くねじ込み、

一目散にかけだし都のはずれまできました。


人っ子一人見あたらない寂しい荒野にくると、

日が暮れるまでじっと待っていました。


やがてあたりが暗くなると、

魔王使いは黒々しんじゅを懐からとりだしこすり始めます。


「旦那様のペット、ネコの怪物君ですニャ~。

 ニャンでもご用をおいいつけください」


魔王使いは誰もいないことを確かめると、

大声で高らかに笑いました。


「ミア姫を宮殿の中からつれだし、

 俺のアジトがある砂漠のオアシスまで運んでもらいたいのだ。

 もちろん、この俺もいっしょにな。


 おまえはこの世のすべての富や財産を生みだすネコ。

 それくらいわけなかろう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ