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タカヒロの冒険  作者: コムポコ
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第七話 夢やぶれる

魔法使いは声を荒げ「ゼロサムゲーム!」と絶叫しました。

するとたちまち、仮想世界はリアルな現実へと戻り、仮想世界との接続は途絶えました。


自分のイメージがつくりだした仮想世界に閉じこめられたタカヒロ、

もうそこから一生死んでも出ることができなくなってしまいました。


この魔法使いはもともとタカヒロのおじでもなんでもなかったのです。

彼は海をへだてた外国からやってきた悪い魔法使いで

小さいときから人々の不幸を願い、人々に災いをまねくために

魔法を使いこなす修行をつんできたのです。


修行をつづけるうちにある日のこと、イメージが作りだす仮想世界のどこかに、

すべての人間の運命を支配するマスターキーがあることを知ります。


運命のマスターキーは全部で3つあり、そのマスターキーの1つが

時間を富や財産に変える黒々しんじゅで、ほかのマスターキーもふくめすべて集めると、

この世界の新らな創造主になれることもわかったのです。


創造主になると、その人のイメージどおりの世界を作ることができます。

その大切なマスターキーを、タカヒロというネコ好きの若者がもっていると知り

魔法使いははるばる遠い所からやって来たのでした。


長い間いろいろな苦労をしながら魔法使いは、やっとタカヒロをみつけ、

仮想世界にうまく導きました。しかし、その努力もすべて水の泡。

それで、タカヒロが絶対に外に出られないよう仮想世界に閉じ込めてしまったのです。

夢も望みもすべて砕かれた魔法使いは、憔悴して母国へと帰ったのでした。



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