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は???
「この話はこれくらいにしてと…」
ネコはタカヒロを手招きしました。
「あなたはこれから世界の存続と繁栄に貢献できる人か試されます。
あなたはご自身で自分が一体何者で何を望み何ができるか知る必要があります。
そのために人知を超えた特別な力をプレゼントします」
「人知を超えた特別な力!?
そ…そうだった!そのためにがんばってたんだ。
何だかしらないけど手に入ったぞ!ヤッター!!」
ところが、ネコはタカヒロの手をぎゅっとにぎりしめただけでした。
「…は…???」
「ネコにはネコなりのすぐれた所があります。
それをぎゅっと集めて今あなたにお届けしました。
この力はネコの精神そのものですから、
この特別な力をあつかえるのはあなただけです。
使う時が今にきますよ」
タカヒロはポカンとしてなんども自分の手をみつめました。
心のなしか手のひらが少しふくらんだだけのようです。
「そろそろ戻らないと三途の川をわたりきってしまいます。
さぁ私に捕まってください」
そういうとネコはしっぽをゆらゆらさせました。
タカヒロがそれをつかむと、ネコはゆっくりと時間の中を歩きだし、
戻ってきた時間を一瞬のうちにとびこえて現在に戻ってきました。




