最終話 バロー邸にて
最終話です。
「おや?驚くとは心外ですね。妻となるラティナがお支えする方にご挨拶は当然ですよ」
嘘つけ、と叫ばなかった私を誰か褒めてください。
腹が立つほどかっこいいからって、絆されると思わないで下さいね。
「レナード陛下のお妃候補の選定の情報交換は王宮でして下さい」
仕事ならしますが、表舞台に引っ張り出さないで下さい。
「本当にラティナは勘が鋭いから助かるよ」
うわっ、腹黒そうな笑顔。
前世の私なら、此処で一発殴ってたよ。
こんなにやさぐれでるのに、私の表情筋は通常運転してる。
「お父様。ラティナと女同士の話をしたいので、わたくし達は庭に参ります」
エメリア様が取り成してくれたおかげでゆっくり話が出来ます。
「では、我々は執務室に行くか」
バロー公爵閣下。アルフレッド様の足止め、感謝します。
無事エメリア様と2人だけになってホッとしたのも束の間
「手紙を読みましたわ。もう、王道のシュチュエーションですわ」
エメリア様のテンションが壊れた。
喜んでいるのか、悲しんでいるのか、または怒っているのか分からないくらいハイテンションだった。
「……話をまとめますと、これからの事は、その乙女ゲームとやらの王道設定で……」
「設定では、わたくしが悪役令嬢になります」
またですか。ため息しか出ません。
「そして、女官として王宮に上がるラティナ、貴女がヒロインになるわ」
嫌です。絶対に嫌です。
「では、悪役令嬢様。私、ヒロインなんてしたくないので暗躍します」
「素敵。今度こそラティナが暗躍するところ見れるのね。嬉しいわ」
そこ、喜ぶ所ですか?
ですが、あくびが出るほどのんびりした生活では無いですが、毎日が楽しい。
自称悪役令嬢様の為にも、私暗躍します。
FIN
長い話にお付き合いくださって、ありがとうございます。
後日談等をあと少し書きたいと思ってますが、本編はこの辺で。
次は以前書いた、宝石の名前を持つ人達の設定で書いていけたら、と思ってます。
色々なご指摘、ありがとうございました。
また別の話でお会い出来たら幸いです。




