表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/45

ロレンス家にて

ラティナとラウル伯爵の会話です。

「まずは謝罪を」


ラウル伯爵の言葉にラティナは若干戸惑っていたが、表情筋は通常運転中だ。


夏休みに入り、全く外部に情報が出回らないパーティー後のことや裁判の事を教えに来てくれた事は有難いが、渡された花束に違和感を感じてしまう。


「貴女の聡明さに感銘を受けただけで無く、10歳も年下の令嬢に心が囚われてしまった事が恥ずかしくて非道な事を言ってしまって申し訳ない」

「10歳?」


ラティナの顔色が変わった。


「ん?宰相と言う立場から実年齢よりも上に見える様にしているが、何か?」

「いえ……」


言えない。30過ぎのロリコンだと思ってたなんて。

ん?心が囚われて?

ん?……うえぇぇ、嘘でしょ。

ちょっと待って。なんかすごい事聞いた気がするんですけど。


「目が泳いでいますけど、どうしました?」


やばい、この人、私の動揺に気が付いてる。


「貴女は、お母上から表情に感情を表さない様教育されている、と聞いてますが、目は素直ですね」


だって、この世界にはサングラス無いから。


「まだ10代の貴女から見ればいい年のおじさんですが、正式に婚約を申し込みに来ました」


はいぃぃ??それ、本気ですか?


「本気です。貴女を失ったら私は人間性を無くしてしまうほど貴女に心を奪われています」


アマッ。激甘なセリフ。


「甘い言葉で貴女が私を異性と認識してくれるなら、溶けてしまう様なセリフを言い続けますよ」


……なんで考えてること分かる?心が読めるの?


「貴女の心が読めるのなら良いのですが、貴女が思うより貴女の目は感情を表してますよ」

「……心を読んでいるのと同じです」


これ以上感情を読まれないよう、視線を下げてみた。


「綺麗な瞳を隠さないでください。お返事は待ちますから」


いや、返事はこっちからしなくても格上の家からの要望は断れないですよね。


「先に申し上げますが、爵位を盾に申し込んだつもりはありません。私は人間性を重視して貴女個人に申し込んでいるのです」

「……でしたら名前を呼んで下さい。貴女、では私でなくても良い気がして」


負けた。言い訳なんか全部出来ないじゃないですか。


「では、ラティナ嬢。私、アルフレッド・ラウルと結婚して下さい」

「はい。喜んでお受けします」


なんか手の上で転がされた気分ですが、ラウル伯爵の事は嫌いでは無いですし、政略結婚っぽく無くていいかなぁ。

ほぼラティナは喋ってないですが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ