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ラティナ視点
ラティナ視点です。
半年後
あれからすんごく頑張ったわよ、私。
空っぽの脳みそに前世の記憶と覚えられる限り知識を詰め込み、傍若無人だった礼儀作法をお母様のスパルタ淑女教育で矯正し、家の使用人達との関係も改善し、貴族令嬢としてのスキルを身に付けた。
見た目も馬鹿丸出しの少女趣味を改め、スッキリさせた。
前世の記憶もあるからつい、やり過ぎたのか、身に付いた学力確認の為受けた学園の試験に合格して学園入学が1年早まったけど、結果オーライだと思う。
なにせ、家族がすごく喜んでたもん。
「よし。これで学園に行ってもアホと思われないだろうし、危険人物にはならないだろう」
絶対、事故物件扱いされない自信だけは付いた。
でもさ、なんか私の名前、どっかで聞いた事ある気がするのよね。
気のせいかしら?
キリがいい所で、と思ったらすごく短かった。