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帰りの馬車 ラティナ視点

ラティナ視点です。

「お兄様、いつ職場が変わったのですか?」


私の棘のある言葉にカイン兄様が首を傾げた。


「お兄様がレナード王太子殿下の補佐官になったなんて初めて聞きました」


ラウル伯爵は子飼い、と言ってたけどカイン兄様はちゃんと補佐官としてレナード王太子殿下の下で働いてる事くらいすぐに分かるわ。


「ああ、その事。先週、突然にね」


なんでもないことの様に言う兄に一瞬拳を握ったが、エメリア様と親しくなったのも先週だから強く言えない。


「エメリア様の為にバロー公爵家が動こうとしているのです」


バロー家が独立も視野に入れている事は言えないが、エメリア様が婚約破棄を考えている事は既に話してある。


「エメリア様の事も考え、レナード王太子殿下についたんだ。レナード王太子殿下がユーシス第二王子殿下に味方すれば、きっとエメリア様の婚約破棄がすんなり行くだろ」

「お兄様も、ユーシス第二王子殿下がエメリア様の婚約者になる方が国の為になる、とお考えで?」

「勿論。バーナード第三王子殿下は王族としても、公爵配としても失格だからね」


その言葉だけで、どれだけバーナードが不良債権な人物か分かる気がした。

エメリア様は彼がゲームのメインヒーローだ、と言っていたが、あれがメインなら私は絶対やらない。


「では、お兄様も協力して下さるのね」

「勿論、私はラティの味方だよ」


甘い笑顔のカイン兄様に、私は安心した様に笑って見せた。

カイン君が可愛い。

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