kigatukuto
太陽が 目まぐるしく変わる時
期待外れの物音は 息を止めてしまう
透明な空気の中には 一人だけ
そこにあったもの 見つけて
くだらない冗談に 相槌を
見たことのないものに 祝福を
与えて 信じられない物事には
気がついた振りをした 座らないまま
とっておいた椅子には ぎこちない
形の 声 声 声
出ていく前に 突き止める
真実は 闇の中
その前に 追いかけなければ
人混みの中に 残しておいた
かけら 動き とっておきの一日
知らないことが たくさんあって
良かった 今日で終わりの
再びに 永遠に 凍りついたままの
思い出に
手を開いていた 一日中 それをずっと眺めていた
気にするほどの問題が 私に降りかかってくることは
気のせいだ あっという間に過ぎ去ってしまう 今言った言葉が もう消えてなくなってしまう
頭の片隅にもない 分からなくなっている 本当の意味も 正しい発音の仕方も
私には 見守ることしかできない やがて 滅び去ってしまうまで
どこにもない 足跡 期限切れの 教科書 死んでしまった一日が
またこの先にあるというのなら 気をつけて 進むといい
誰も責任を取らないから あなた自身も 忘れてしまう事柄に
囚われて 時間を無駄にしては行けない 迫ってきているのは
黄昏 朝焼け 真夜中 大事な時間ほど それに気づかないものなのだという
気のせいだ 忘れた 思い出す どこにいる 誰がいる
気持ちが なくなってしまう 言葉が 離れていってしまう
どこを 彷徨っているのか 気がついたら 家に帰って
それは 本当に そうなのか あっているのか 道は
この先に たどり着くべきところが もう駄目だ
体が 追いつかない 知るべきことが 多すぎる
期待しそびれてしまった 枯れかけた ひと所に固まった
見ることもない ではない そうではない 割れかけていた日々は
それはそれで 一つのものであったのだ 気がついていないだけで
拾い集めていたものが 周りに散りばめられている 時を待たずして
動き出す 明朝 さっきまで そこにあったもの 一緒にいた私たち
それが大事なものだって 知らなくていいことだった 覚えていれば
可能性に感じる だからといって 忘れていたからといって 手がかかるわけではない
いつだって 夢を見ていたのだ 欠けたものがあって 閉じ込めてしまったものが
開いてゆく きっと いつか もう そろそろ 必ず おぼつかなくなる
拾い集めろ やがて 枯れてしまう 誕生日






