6P 僕の買い物
「はあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」
鬱だ……。
僕は凄まじい溜息を漏らしながらそう思った。
今、僕はスーパーの前にいる。
なぜなら妹に買い物を頼まれたからだ。
僕にとって買い物なんて苦行でしかない。
そもそも必要以上に歩きたくない僕にとってはほとんどのことが苦行ではあるのだが。
かといってやらないわけにはいかない。
妹は怒ると尋常じゃなく怖いからだ。
血筋なのか妹も非常に綺麗な顔をしている。
まぁ、僕と違って表情筋も目も生き生きしているんだけどね。
そんな僕の上位互換みたいなのが妹だ。
僕が人形なら彼女は天使である。
少し話しがそれたが、そんな大天使ミサキエル様だ、
怒ると当然ヤバい。
よく綺麗な人が怒ると怖いというが、そういったレベルじゃない。
まさに天使の放つそれだ。天罰のようなものだ。
以前、一度だけ本気で怒らせたことがある。
そのときは身も心もボロボロになった。
常にニコニコ笑っているのに凄まじい怒気を放っていたのだ。
当然目は笑っていないが。
胃が悲鳴を上げっぱなしだった。
そしてごはんを抜かれた。
他のことは完璧にやるのにごはんだけを。
胃が悲鳴を上げっぱなしだった(物理)。
二重の意味で胃を蝕まれ続けた僕は2日でギブアップした。
良く耐えた方だと思う。
まぁ、特に耐える意味もなかったのだが、あの時も僕は若かったのだ、変な意地を張っていた。
今なら2秒で土下座する自信がある。
さてそれはともかく買い物だ、 完璧にこなさないと土下座コース一直線になってしまう。
自動ドアをくぐり、店内に入る。
さてと、妹から買う物のメモをもらってたんだった。
どれどれ……
米10kg
牛乳2本
水1箱
卵1パック
ケチャップ
マヨネーズ
(ry
殺す気か!!!!!!!!
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ふぅ…取り乱した。
もう『全部売り切れちゃってた、てへっ』で済まないだろうか?
…………済まないだろうな
はぁ…………
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買うには買った、だがここからが問題だ。
うん、どう運ぼうか?
「はあっ……はあっ……」
死ぬ……死ぬぅ……
僕の今の状態?
水の箱を右肩に、米を左肩に抱え、両腕にレジ袋を引っ掻け(ry
まぁ、とにかくすごい状況だ。
腕も膝も大爆笑だ。
なんかすごいプルプルしてる。
と、とりあえず休憩を……
ふぅ…
ベンチに座り休憩しながら生き伸びる方法を必死に考える。
うん、このままだと本当に死ぬ。
さて……どうしたものか……
「あ、あのぅ………」
お、お前は!?