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4P 僕の放課後

キーンコーンカーンコーン♪


『放課後』


それは学校という名の束縛から解き放たれた時間


ある者は部活動に精を出し、


ある者は友達と一緒に寄り道をしながら帰り、


ある者はバイトなんかをするのかもしれない。



ん、僕はどうしているか?


ハハッ、言わせんなよ……


まっすぐ家に帰っていますけど何か?


当たり前だ、僕が部活に入っているわけがない。

そもそも僕みたいなのが入ったらチームの結束が崩れる。

チームが勝とうが負けようが同じ無表情なのだ、これほど和を乱すヤツはいないだろう。


バイトも同じだ、そもそも雇うところの気が知れない。

そして友達もいない。


つまり、僕はただただ『独り』で帰ることしかできないのだ。















よし、マ○ク寄ろ。



---------------------


マッ○で買ったハンバーガーとポテトをむさぼりつつ帰宅。


家ではほとんどの時間何かをするでもなくただゴロゴロしている。

周りから見れば無駄な時間だというだろうが、僕はこんな時間が一番好きだ。


妹は部活で、僕よりも帰ってくるのが遅い。

両親は共働きで2人とも帰ってくるのは夜遅くだ。


じゃあ夕飯は誰が作るかって?


もちろん、僕……なわけがない。

うん、ご察しの通り妹だ。


つまり部活帰りで疲れているはずの妹が、ダラダラしていただけの僕と自分のぶんのごはんまで作るわけだ。









僕も本格的にクズだな……

いやぁ、それにしても妹は男をダメにする才能がある。

これじゃあ将来、悪い男に引っかかりそうだ。










後、そろそろ僕はバチが当たりそうな気がする。

………今日ぐらい本気だそうかな。











あ、やっぱどうしよう


------------------------


結局ごはんだけ作ることにした


途中、心が折れかけて何度かカップ麺になりかけたが、なんとかハンバーグを完成させた。


我ながらいい出来だと思う。


特製デミグラスソースハンバーグ〜コーンのバター炒めを添えて〜


コンソメスープ




ガチャリ


お、帰ってきた



「ただいま帰りました、すぐに夕飯作ります………ね?」


うん、かなり驚いてる。

作ったかいがあったかもしれない。


「兄さん」


「ん、どうした?」


喜んでくれただろうか?















「病院…………行きましょうか」


失敬な!!












………おかえり、美咲



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