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嵐の食事会

そのまま車に揺られながら食事会のあるレストランへ向かう。


今日は貸切なので表の人間はいない。


「組長。つきました。さっきから公開処刑公開処刑ってなんですか?ギロチンで死ぬんですか?」


「あはは!大和ぉ~!!組長がギロチンで死ぬと思うのぉ~??」


「死ぬわぼけっ!!!!!!!」


あたしは突っ込みを入れながら車を降りる。


「鬼神組の彩乃組長でございますね?もう他の者はついております。中へどうぞ」


入口に立っていた人が確認をとる。


「どうも~。あ、ちょっと頼みたいことあるんだけど食事会始まったら全部の部屋に鍵かけて。


鍵はその後颯汰に渡して」


あたしは颯汰を指差す。


「・・・は?え、あ!はい。わかりました」


「よろしくねっ!!」


そうしてレストランの中へ入る。


うむ。広い。広すぎっ!?こんなんじゃ迷子なっちゃうなぁ・・・。


そんなことを考えていると


「組長ぉ~。じゃあ僕はここで待機してますねぇ~」


颯汰は扉の前でひらひらと手を振る。


「あ。颯汰よろしくね~。なんかあったらすぐ連絡!!」


「了解〜」


そして


「はろぉ~!!全国の組長の皆さん!!鬼神組の組長、彩乃でっす!!!」


キャピキャピキャラでいってみた。


完全に変な目で見られた。が、そんなことは気にしなーい!!


あたしだって乙女!!同年代の女の子とキャピキャピくらいしたいさ!!


ちょっとくらい喧嘩が強いからってヤンキーみたいな印象もたれるのはホント勘弁!!


「じゃ。食事会はじめよっかー」


そうして、


全国の組長が年に1度集まる、食事会がはじまった。





「彩乃さん。あの時うちの組のやつ助けてくれてありがとうございましたっ!!」


「いやいやぁ!!同志を助けるのは当たり前さ!!」


「彩乃さん。武器足りなくなったとき支給してくれてありがとうございました!!」


「いやいやぁ!!同士を助けるのは(以下略)」


「彩乃さん!!裏で薬売ってるやつ捕まえてくれてありがとうございました!!」


「いやいやぁ!!(以下略)」




「つ、つかれる・・・・・・」


「組長~!そんなんで疲れちゃってたらだめだって!!」


「あきら抱っこぉぉ~・・・」


そんな会話をしながら食事会は進んでいった。


すると携帯に着信。颯汰からだった。


「もっしもーし!!颯汰どうしたー?」


『あ。組長ぉ~。廊下に人影はっけーん。人数は10名ほど~。どうする〜??』


「おぉ~。じゃー今からそっち行くわぁ~。合図するから扉開けてね~」


『了解~』


あたしは扉の前まで行くと、3回ノックした。


これで颯汰が気づいて鍵を開けてくれるだろう。


が、聞こえてきたのは・・・銃声だった。


「颯汰っ!?!?」


あたしは慌てて扉を蹴り破る。


目の前には、


血まみれの颯汰がいた。


「っ!?!?」


「あ。組長ぉ~・・・ごめん~・・・や、やられちゃったぁ・・・」


颯汰は血まみれになりながらも笑っていた。


「くそっ!!どこで撃たれたっ!?」


あたしは回りを見渡す。まだそんな遠くに入ってないはず・・・


「あきら!!パパを守ってろ!!大和は颯汰の応急処置!!他の組の奴らは大人しく


そこで待ってろ!!!」




あたしは急いで犯人を捜す。きっと狙いはあたしだろう。颯汰は鍵をちゃんと守ってくれたので


他の部屋には入ることができない。入るとしても扉を蹴るか鍵の部分を銃で撃つかしなくては


いけないので、なにかしら音がでる。一発で場所がわかるだろう。


あたしはロビーにでる。


すると、


「みぃぃぃぃつけたああ」


いた。犯人10人。こいつらバカなのだろうか。集団で行動するなんて、単独で行動したほうが


あたしを見つけることも早いだろうし・・・。


「おい!!いたぞ!!鬼神の頭だ!!」


「よ、よし!!お前ら殺すぞ!!」


「ねぇねぇ。それって誰命令??それとも独断で??」


「う、うるせぇ!!!そんなのどうでもいいんだよ!!」


そう言ってあたしに銃を向けてきた。


「はぁ。あんたたちバカなの?そんな安っぽい銃で勝てると思ってんの??しかも颯汰撃つし・・・


まじむかつくんですけど」


あたしは敵との距離を一気につめ、撃った。


一人。二人。三人。四人。五人。六人。七人。


「な、なんだこいつ!?!?バケモンかよ!?銃まったく当たんねぇじゃねぇか!!」


「お、おい!!逃げるぞ!!」


「あ!そういえばさぁ!!あんたらどっから入ってきたの??もしかして窓とか割った?


困るんだよ~そういうの~。修理代出さなくちゃいけないからさぁ・・・っと!!」


バンっ!!


八人目っと。まぁ殺すのはこんくらいか。あとの二人は気絶してくれればいいや。


そして、あたしは敵の背後に回り、彩乃ぱーんち!!!!!


ドスっ!!


「はいはい。もう気絶してください。あぁ。また雑魚だったなぁ」


そうして気絶した二人を引きずって、みんなのいる部屋に戻った。









みんなのいる部屋に戻ると、


すっごい空気だった・・・。


「ちょっと!!みんなそんな雰囲気になんなくて大丈夫だよ!!敵はもういないし!!


こいつら以外いないから!!」


あたしがそう自身をもって言えるのは敵を倒し終わったあと全部の部屋を確認してきたからだ。


その時間役1分。普通の人だと余裕で30分はかかるものを彩乃は1分でおわした。


これは彩乃の得意技??でもある。とにかく速いのだ。動くのが。チビだから・・・。


「はっ!!いかん!!ネガティブ思考に落ちるとこだった!!あ。あきら!!


こいつら拷問部屋行きね。誰が雇ったのか、それとも独断か聞き出して!!」


「了解!!」


「あと!!颯汰はたぶんあんなんで死なないからあたしらと一緒に帰るよ!・・・・??パパ?


どうしたの??そんな顔して」


ふとパパを見るとすごい真面目な顔をしていた。


じっと見ていると


「彩乃。やっぱりこの仕事は危険だ。今日一緒に行動してて分かったよ。パパと一緒に


アメリカに帰ろう」


「え・・・・・・・・・・」






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