プロローグ
「あぁ!?調子のってんじゃねーよ!!お前ごときが組長を倒す!?ふざけんなよ!?100万年はえぇよ!!!」
ドスっ!!
どうも皆さん!!ただいま絶賛ケンカ中!!!てか!!ケンカっていうより相手弱すぎ!!
ちょぉ・・・萎えるわぁ・・・。
なんて文句言ってたら・・・
「組長~・・・あんま派手にやらかさないでよぉ・・・。あくまで女の子なんだよぉ?」
そう・・・。
あたし・・・女の子なの!なんかいろいろあって世界最大の組の組長なっちゃいましたっ!!ちなみに14歳だよっ!!
てへっ♪
「てへっ♪じゃないよ〜・・・片付けるの誰だと思ってるの〜・・?
しかも毎回見たくもないスカートの中まで見せられるしぃ・・・」
「・・・ちょいお前も敵のほうにまわってくんね?」
「それは勘弁です。3秒でノックアウトで~す」
そう文句いってくるのは、あたしの第一補佐官?的な存在の吉田颯汰。
まぁ見た目は栗色のくせっ毛で目はぱっちりしてて・・・まさに天使!!
ちょぉ~癒し!!とか思ってたのは出会って1秒までで・・・性格くそ悪かったですね。
まぁ~実際組のなかであたしの次に強いので第一補佐官任命です!!
あ。あたしの見た目ですか??
あたしの見た目は誰もが振り返るほどの美少じょ・・・・・・
「ではなく、誰もが振り返るほどの不細工で、体格も中の下だね~」
「ちょっとぉ!!!!勝手にあたしのイメージ吹き込んでんじゃないわよ!!」
「でも実際そうじゃない〜?」
「・・・」
うん。言い返せない。
黒髪のストレートを腰まで伸ばし、瞳も真っ黒・・・。ほんとどこにでもいそうな顔。
体格もケンカのしすぎで女の子の割には筋肉あります。
身長も150cmでよくチビっていじめられて、100倍返ししてやりました。
やられたらやり返す・・・・。100倍返し・・・
「はいはい!!組長~妄想はそこまでにして~。残りのやつやっちゃって~」
「え~・・・雑魚の相手はしたくないわ~。颯汰やっちゃってよ!」
「僕が無駄なケンカすると思いますかぁ~?」
「思わな~い♪」
「ですよね~♪だから組長はやくしてくださ~い!もう帰りたいんでしょ~?」
「はっ!?なぜそれを!?」
「ばればれだよ~。顔が帰りたいって顔してるし~」
「いったいどんな顔なんだよ・・・」
そう言いながら残りのやつを次々倒していく。
はぁ・・・本当に最近の若いもんは・・・。
パンチに気がこもってません!!!!!!!!!
「最終奥義・・・。か~め~は~め~・・・」
「組長ぉ~。時間ないんで帰りますよ~」
ドサっ
最後の一人が倒れる。
「ちょっとぉ!?!?あたしの最終奥義かめはめっ・・・!」
「完全に遊んでるじゃん~。時間の無駄なんで僕がやっちゃったよぉ~」
そう言いながらバイクにまたがる。
あたしも颯汰の後ろに乗る。
いちおう年齢上免許が取れないのでこのようになっている。
いや・・・ちょっとは乗ったことあるけどさ・・・。
別にヘルメット被ってるし・・・バレないっしょ!!
そう無理やり結論だして結構乗ったことある。そのあとこっぴどく怒られた。
もう一度乗ったら公開処刑だ。なんて言われたんで今のところ乗ってない。
そろそろ乗っちゃおうかな~なんて考えてない。ヘルメットで顔かくせば~・・・
「組長ぉ~。着いたよ~~」
そう声をかけられてハッと我に帰る。
危ない危ない。心の声が聞こえるとこだったぜ。
「組長。バイクは禁止ですよぉぉ~??」
颯汰はにこぉ~・・・っと笑って言った。
ばれてるばれてるばれてる。これは完全にばれてます!!ヘルプミー!!!
あたしは誤魔化すように組の本部である屋敷の扉に手をかけた。
「た、ただいまぁ~!!!」
『おかえりなさい!!組長!!』
組のみんながそう声をかけてくれた。
あぁ・・・なんて明るい声なんだ・・・。地獄で蜘蛛の糸をみつけたような幸せ感だ。
「まぁその蜘蛛の糸を掴んで天国まであがれるかは別の問題ですけどねぇ~」
颯汰めっ!!!!!!あたしの心の声を盗み聞きしやがって!!
あたしはこれでも乙女なんだぞっ!!乙女っ!!
「世界で一番ケンカ強い人が乙女ですかぁ~」
あたしはその一言で崩れ落ちた。
負けだ。颯汰には勝てない。精神的な面で勝てない。
あたしはしくしくと床に手をついていると
「組長!!組長はぜんっぜん乙女だよ!!!俺!!組長を女として見てるから!!」
そう言ってくれたのは、あたしの第二補佐官?てきな存在の東上あきらだ。
こいつは、あたしが幼いころから知っているやつ。つまり幼馴染。
髪は真っ赤でまさにイメージカラーは赤!!ってやつがあきらだ。元気いっぱいで
いつもあたしの味方をしてくれる。あたしには必要不可欠な大事な友だ。
「うぅぅぅ・・・あきらぁぁ~」
あたしはあきらに抱き着こうと手を伸ばすと
「組長。そろそろ集会のお時間ですので広間へ」
そういってあたしとあきらのハグをシャットダウンしたやつは
あたしの秘書??てきな存在の庄司大和。
まさに秘書!!って感じのやつで、いつもスーツきてメガネかけて普段あたしが
しなくちゃいけない書類などは全部大和がやってくれてる。
ほんと感謝感謝だ。あんな書類の山どうやって片付けてるのか気になるくらいだ。
実のところ大和はイケメンだ。メガネ外してよ~とお願いしてるのだが何としてもメガネ
だけはとらないらしい。不思議なやつだ。
あきらもイケメンだし・・・颯汰もイケメンだし・・・大和もイケメンだし・・・
3人執事みたいに燕尾服きて
あ◯まで執事ですから・・・
みたいなことやってくれないかなぁぁぁ~・・・ぐふふ・・・。
「組長・・・変な妄想するのやめてください。ほら。時間ですよ!!」
「むぅぅぅ・・・いいとこだったのに・・・」
あたしは大和に連れられて広間に行く。
広間には組の一部の人間がいる。全員などこの屋敷に入りきらないのだ。
それだけあたしの組が大きい。今では世界のトップで動いている。
あたしはトップの座である組長の椅子に座る。
まわりがざわついている。まったくといっていいほど緊張感がない。
パンっ!!
いきなりの銃声に組の人たちが一気に身構える。
「そう!!!!その緊張感を捨てるな!!この鬼神 彩乃が頂点にたつ鬼神組を超えられる組
は存在しない!!!!!!あったとしても!!!このあたしがぶっ殺す!!
おまえら!!!鬼神組の一員であることを忘れるな!!!以上!!!」
あたしが広間をでる。そのとたん男たちの雄叫びが聞こえた。
「天井の穴の修理代。組長の自腹でお願いしますね」
大和が何かいったようだが無視無視っとぉ~♪
さぁ!!今日はなにが起こるのかなぁ~♪
逆ハーレム・・・実に体験してみたい言葉ですね・・・。