初狩り
Lording,,,
Lording,,,
Lording,,,
しばらく待っていると目の前が開けた。
「おぉ、これがキャラメイク画面か」
眠れない2日間のうちにやっておけばいいものを俺は我慢したのだ
「どうせなら本当に最初からやりたいからな」
そこでキャラの容姿を決めた、といってもさほど現実とは変わらんのだがね。
現実の俺は男にしては比較的身長が低く、顔も中性的とゆうかむしろ女性側に偏っているらしい。
・・・らしいというのは自分ではそうは思っていないのだ。
そして髪は短い黒色である。
{次は初期スキルを設定してください}
無機質な声が流れる
スキル、初期スキルとして5つのスキルを選べるのだが、このゲームは熟練度制であるため使わなければスキルのレベルは上がらない。まぁ使わないスキルなんて取らないけどな。
因みにゲームが始まってから覚えられるスキル上限は10だ。
「えぇと、これと、これと、……これだな」
俺がとったスキルは以下の五つである
防御、防御アップ微、索敵、盾術、奇術
このスキル構成をみて俺のやりたいことが分かった奴とは気が合いそうだ。
{次はステータス分配を行ってください}
そんなもんは決まってる
STR:1
INT:1
DEF:21
AGI:1
LUCK:1
超防御特化だ!
{以下のキャラ情報で間違いないですか?}
Name:キリュウ
Status:STR:1
INT:1
DEF:21
AGI:1
LUCK:1
Skill:防御、防御力アップ微、索敵、盾術、奇術
Yes/NO ?
俺はYESをタップした。
「それではBerserk of Onlineの世界をお楽しみください」
最後の声は気のせいか人間の声のように聞こえた。
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次の瞬間俺は町の中にいた
「おぉ、すごいな、若干ゲームっぽさは残るけど本当に現実みたいだ」
周りを見渡してみるとすでに多くのプレイヤーがログインしていた
そのなかに見知った顔が、、、無い。
人が多すぎて意味が分からない状態になってる
「なんとか合流しないとな」
「そうだな」
「わぁ!お前いつからそこにいたんだよ!和樹、、、今は『カズ』か」
「たった今さ、ログインしたらお前がキョロキョロしてるのを見つけたんでな」
もう少し普通に現れろよ・・・
「そうかい、取りあえずフレ登録しとこうぜ!」
「おっけー、ところでキリュウはどんなキャラにした?俺は普通の前衛職なんだけど」
フレ登録をしながら話を進めた
「ん?俺は防御特化型のキャラにしたぜ、ちょっと変わってるがな。」
「防御特化ってお前…このゲームBerserk of Onlineっていうくらい攻撃が重要になるゲームだぜ?」
予想道理すぎる答えを返してくれてありがとう
「んなこたぁわかってる、ちょっと変わってるっつったろ、まぁ聞けや、奇術で得られるアーツにトリックルームってのがあるんだよ。その効果は『一定領域内で攻撃力と防御力を入れ替える』って効果なんだ。ただ初期だとその領域がやたら狭いのが難点だな。」
「まじかよ、そんなんでまともにプレイできるわけねぇじゃん」
「はっ!普通にプレイして楽しいわけねえだろ!」
「一般人全否定かよ、まぁお前ならなんとかなるかもしれねぇなぁ」
こんな会話をしながら町を散策していると、今度こそ見つけた
「おっ、あやn…サヤ~、探したぞ」
「あたしも探したよ、で途中で友達を先に見つけちゃって話してたところだけど」
「初めまして、キリュウさん、ハルっていいます」
「おう、よろしくな」
そしてフレ登録したところで
「じゃぁみんなで狩りに行こうか!兄さんもいいよね?」
「悪いしばらくはソロプレイでやらせてくれ、俺のキャラはパーティには不向きなんでな」
「えぇ~そうなの?ログインしたらプレイスタイル教えてくれるって言ってたのに…」
「あぁそうだったな、ちょっと教えておくと防御特化だ」
そういって俺はフィールドへ駆け出した。後ろで彩音が何か言っていたが無視した
「狩りの前にステータス確認しとかなきゃな」
Name:キリュウ
Status:STR:1
INT:1
DEF:21
AGI:1
LUCK:1
Skill:防御Lv1、防御力アップ微Lv1、索敵Lv1、盾術Lv1、奇術Lv1
Equipment:布の服
布のズボン
木の剣
木の盾
称号:なし
狩り場は西の平原だ、いわゆるチュートリアルマップってやつ
索敵はパッシブスキルで視界右上のマップに情報が加えられ、さらに近くにいる敵やプレイヤーの位置がなんとなくわかるようになるし、便利だよな
「よし、モンスター発見」
敵はスローラット、ラットという割にデカく動きも遅い。チュートリアル用の敵だな
「くらえ!」
俺は盾で殴りかかった、が敵のHPバーは数ミリ減ったかどうかくらいしか変わらない。
「まじかよ、じゃあ『トリックルーム』」
アーツを発動すると同時に足ものが丸く光る、「って狭っ!?」
その広さ実に人間一人がぎりぎり入れる大きさ。
「まじかよ、まぁいいや、来い!」
スローラビットがゆっくりと近づいてきた、そして突進の攻撃モーションを見せた
手が届く範囲になってギリギリで殴った。と同時に敵のHPが消え去る。
「あっぶね、火力は高くなるけど、紙装甲になる上に移動不可とはキツイな」
別に移動できないわけじゃない、トリックルームの効果範囲外に出ると何もできないのだ。
そのうえトリックルームは消費が痛い、MPの20%をもっていかれる。つづいて効果時間は1分だ
時間と範囲は奇術のレベルが上がるにつれて改善されるが、消費は減らない。
「慣れが一番だな、次はどのくらいのダメージを受けるかも見ておこう。」
また平原を少し歩くとゴブリンが見えてくる。
スローラビットよりかは格上だが何とかなるだろ。そうこう考えてるうちにゴブリンがこちらに気づいて走ってきた。
俺は、トリックルームなしで攻撃を受けてみた、、、カキンッ………『Block』できたよ。
『Block』ブロックってのは相手の攻撃力と自分の防御力が大きな差があってかつ、盾、まぁ武器でもいいが上手くガードするとできる。
そこで俺はまた少し距離をとってトリックルームを使用した。で、無防備に攻撃を受けてみる。
HPが溶けた
「っ!6割方持ってかれたぞ!?序盤でこれって終盤は即死コースじゃねーか!」
分かりきっていることを突っ込む。
「お返しだ!『バンプ』」『バンプ』はダメージを与え敵を怯ませる効果がある。
のだがまたも敵のHPは消飛び、敵はポリゴン体となり消える。
「大方予想はしてたけどな、まぁこんなもんか」
俺は最初から所持しているポーション微を使用しHPを回復させる。
「しばらくはゴブリン殲滅でもしよう」
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「そろそろいいか、腹も減ってきたし」
レベルも上がり余裕を持って敵を屠ることができるようになった。
よし一回町に戻るか。
登場人物が少し増えましたね。
もう少し斬新なアイデアが欲しいのですが、主にはそんな才能はありません。