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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ゾンビは淡い過去の夢を見るか?

作者: 不死セレブ

短編なんで期待しないで下さいな

あと本編とはほとんど関係ないっす

どもっす。皆さんこんちは

最近はめっきり寒くなってきたねぇ…

お茶が美味しい季節になったらしいよ


え?俺が誰かって?

あぁ自己紹介がまだだったな

俺の名前は浅間っていうんだ


下の名前?

浅間……こ…浩…すまん思い出せない。

別にボケてる訳じゃない

なにしろ脳があまり働いてないんだ


そう。俺はゾンビなのだ。

正直暑さも寒さも分からないし

痛覚すら無くなった

脳すらも動かない。

そんな見事なゾンビになってしまった。


いや!そんな悲しい顔をしないでくれ!

俺は結構幸せなんだ。

だってどの季節にも厚着せずに済むんだぜ?


結構楽チンなのさ♪

もちろんそのくらいしか無いけど…


さて俺はとある人から言われてこの本を書いている。

その人の名前は思い出せないが、とてもムカつく男だった。

女の子を見ればすぐに声を掛けてビンタ一発食らって笑っているそんな男だった


そいつはこう言った

「いつか俺もお前もその他の奴らだって忘れてしまう。じゃあ俺達の事をどうやって伝えるか…書くしかないのさ」

と言ってムカつく笑いをしてきたので殴った。腕が吹き飛ぶくらいな


と言うことで今この本を書いている

そっちの時代では俺たちの事を知っているか分からないけど、とりあえず何故こうなったかだな。


まぁ正直自分にはよく分かんないんだよな

体感が無いから。ある日突然ゾンビになったっぽい。

えーと、この書類を見る限りは…

どうやらアメリカの会社がバイオテロをぶっかましたみたいだ。


元々打つつもりは無かったけど、偶然間違えて打っちゃったんだって☆


ま、人生ズタボロになったのは間違いないしな‥


じゃそのバイオテロが起こった後な

俺はその時学校で勉強してたらしい。

一緒に勉強してた女の子達

えーと…名前は…とにかく三人だ!


俺は補習受けてた。

確か俺と悪友だった奴が赤点で

その他は教えてくれてたみたいだ。


そこにバイオテロが起こった。

ビックリする暇も無かったね。

気付いたら体がものすごく痛かった。

引き裂かれそうなくらいに


そして気付いたらゾンビになってた

ゾンビつっても自我はあるし、少しでも情報を集めようとテレビを付けたんだ


テレビ画面ではいつも朝のニュース番組で見る美人なキャスターが緊急のニュースを告げていた


バイオテロだということ

俺が住んでる町が直撃だったこと

そして感染力が尋常ではないということ

最後に、実戦兵器を投入して感染源から滅ぼすということ


いやービックリしたね

その時は実感すら無かったっぽいし


そこからは地獄だった…

外に出るといつもクラスでしゃべってる男連中と会った。

もちろん自我はある。俺達と一緒だ


でもその2秒後、その男連中は撃ち殺された。ヘリコプターからな


悲しむヒマもなく俺達を狙ってきたから

ひたすら逃げた。

誰だって死にたくない

必死に逃げたけど

途中で皆死んだ


知り合いは全て。

一緒に逃げてた奴も

途中で会った奴も

家の母親も父親も


俺たちにも自我はある。

自我がないゾンビならまだしも

自我が有る分他の人間と変わらない


誰か死んだら悲しいし誰か生きてたらそれだけで嬉しい


結局このゾンビ現象はここだけに済まなかった。

どうやらこの現実にSAN値を無くした連中が居たようだ


すぐに全世界に広がって、お互いに殺し合いを始めた


感染が拡大する度に自我が無くなっていくようだ


そして全世界の人口は俺1人になった


食べ物は自我が無い連中は必要らしいけど

一番最初に食らった俺はいらないみたい


腹も空かないしな



さ、つーても1人になって100年…

皆に会いたい…

心の底からあの時を後悔してる


どうにかして皆を助けられなかったのか…

そればっかり考えてたらあっという間に100年だよ


最近は俺もヤバいんだ

身体が動かない。

もっと色々書いてやりたいんだけどなぁ…


俺にはもう無理みたいだ


良いか、未来の連中よ

これだけは言っておく

今を楽しめ!今が一番楽しいと言える人間になってくれ!


以上

浅間浩…やっぱ思い出せないな



パタン。

本を閉じる。

俺浅間浩太は1人でこう思う


「この文化祭の台本は無いだろ」

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