彼女に死ねと言われたい
此の思いの終着点が、淡いままのシャボン玉のように素知らぬ街の幸せな少年少女が太陽が煌めく公園で、青々とした滑り台や木々の青々した葉を背景に、虹色を包んだ小さな気球を飛ばすように、潰える一瞬の瞬間の中に、詰まらない程に当然至極に郷愁を見て、しょうもない人生の一辺の無価値な思い出を見る。
それならば、絶望的に傷を願う。その傷だけを拠り所に、ちっぽけな存在だった自分という存在を、自分の中だけに何時までも刻んで、次の新たな大きくて新鮮な傷を刻む時までの痛みという記憶を封じ込めておきたい。
だから、他愛の無い誰かでは無く、貴女の口からその言葉を聞きたい。そしたら、遠慮なく僕は姿を消すだろうから。