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柚月が選んだ戻りたい過去とは

柚月はしばらく黙っていた。


私は一体、いつの時点に戻りたいのか、いや、戻ればいいのか。


最後の恋人との別れる前か。


その前の恋人と別れる前か。


いや、大学時代の恋人と別れる前か。


いや、そもそも親に振り回されないよう高校時代からか。


いや、そもそも、親がいなければよかったのか。


そうなれば、生まれても来なかった。

いや、生まれなければよかったのか。


もう柚月にはよくわからなくなっていた。


「私が今、もどれるとしたら、わかりません」


「1つの時間しか選べないんです」


そうトオルはつぶやいた。


柚月は大きく深呼吸をして言った。


「では、大学時代に戻してください。彼と別れず、結婚する道を選びます」


「わかりました。一緒にいきましょう。柚月さんの大学時代へ」


そう言ってトオルは非常停止巻き戻しボタンを柚月といっしょに押した。


あたり一面が光りに包まれた。


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