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第94話 グランドアース世界の変革

 オーク王バルバローセン率いる闇の勢力のグランドアース大陸上陸と、古の協定による連合軍の結成、そして候担平原における決戦と、一連の戦役が終結した。

 しかし闇の勢力の襲撃という一大事件によるこの動乱は、残念な事にグランドアース大陸における諸勢力の結集や、和合という方向には向かわなかった。

 連合軍内部での不和、そして戦役における各国の勝手な行動によって大打撃を受けた国々が生まれてしまったからだ。


 今回の戦役で国力を低下させたのは以下の国々。


 平原人国家の雄国であった豪藩国は追撃戦の失敗で軍が壊滅すると、テオハン王は僅かな供回りだけを率いて国元へ逃走し、残りの兵は昌長に吸収された。

 同じく平原人国家の雄国の弘昌国はもっと悲惨で、王を討たれて四分五裂、残余の軍は昌長に吸収されてしまうこととなる。

 オーク軍に国土を蹂躙された、これまた平原人の雄国、候担国。

 彼の国の国土は著しく荒廃してしまったのみならず、民を物理的に失った事で国力を大きく落とした。

 南岸諸都市は、莫大な費用をもって傭兵隊を送り込んだが壊滅。

 しかしながら南岸諸都市の本体である都市国家は大きな打撃を受けていないので、特に勢力変化は生じていない。

 タゥエンドリン=エルフィンク王国は軍は一旦崩壊した上にフェレアルネン王が行方不明となったが、昌長の後押しでフィリーシアが国王代行に就任し、トリフィリシンを副王として体制を何とか保つ事に成功した。

 そしてフィリーシアは昌長が再編したタゥエンドリン軍を名目上預かっている。

 聖教国は最初から余り期待されていなかったが、緒戦では全く前に出なかったばかりか無謀な追撃戦に参加する。

 しかし形勢不利と見るやいなや、大神官グレゴリウスの指示で真っ先に逃走した。

 他国から預かっていた兵達は散り散りになり、昌長の再編成を受ける事となる。


 一方、今回の戦役で名を高めたのは以下の国々。


 カランドリン=エルフィンク王国は緒戦の総指揮をメウネウェーナが執り、そして昌長の活躍を得て勝利した事で名声を得たのみならず、その後も昌長を推してオーク軍の撃破に大いに寄与した事で大陸全土にさすがは古の協定の盟主と褒めそやされた。

 また昌長から黒鋼を大量に譲渡されたことで費用的な負担もごく僅か。

 ゴルデリア王国は一貫して昌長を支持し、補助役に徹して最終決戦での勝利に大いに貢献した事が顕彰された。

 ゴルデリアも昌長から黒鋼を大量に譲られたので、軍事費は最小限度で済んでいる。

 ライオネル族とウルフェン族は、犠牲を払いつつも精強な戦士達がオーク軍を側面から大いに打ち破り、最終決戦での勝利の糸口を掴んだとして褒め称えられた。

 彼らは月霜伯領への立ち寄りを求め、これを承諾された事で納得して対価については一切求めていない。

 もちろん、月霜銃士爵領までの行程に掛かる費用は昌長が出す事になっている。

 宗真国は自慢の軽装騎兵の機動力を十分に生かし、オーク軍との決戦で迂回攻撃を成功させ、彼らの逃走を阻止してオークがグランドアース大陸に拡散するのを防ぐという大功を挙げた。

 宗真国もまた昌長から黒鋼を譲られ、戦費を賄っている。


 そして的場昌長である。


 緒戦において一夜で築いた砦へオーク軍を一手に引きつけ、大いに打ち破った月霜銃士爵軍。

 その後無謀な追撃戦を主張した王達と対立すると、残余の連合軍を率いるという貧乏くじをあえて自ら引く。

 追撃に出た味方を撃破したオーク軍を、再度砦へ引きつけて散々に破り、一気呵成に討って出て包囲攻撃を成功させると、オーク王バルバローセンを一騎打ちにて討ち取った。

 そして候担国の主都を包囲していたオークの残軍を殲滅し、この戦いに大勝利をもたらしたのだ。


 それまでグランドアース大陸北部から中部においては既に名声を高めていた的場昌長率いる月霜銃士爵軍だったが、今回の活躍でその名と戦功、そして気前の良さはグランドアース大陸全土に轟いた。







 候担平原決戦終結から3月が経つと、グランドアース大陸の各地で動きが出始めた。


 静かな新月の夜、のはずだった。

 豪藩国の首府である中新府、その北端に設けられた王宮は時ならぬ騒ぎとなっていた。

 府外から多数の得体の知れない軍兵が雪崩れ込んできたのだ。


「ぬう!このような時に……何者だ!」


 衛兵に文字通りたたき起こされた豪藩国王テオハンは鎧を身に付けながら伝令を怒鳴りつける。

 伝令は顔を強張らせたまま膝を付いた態勢で報告した。


「そ、それが陛下……敵兵には王紋の旗印が……皆戸惑っております」

「何い!?」


 伝令の報告を聞いて目を剥くテオハン王。

 豪藩国の王紋は4枚羊歯。

 そしてそれをテオハン以外に使えるのは……


「おのれハルハンめ!謀反かっ!」

「はっ、見知ったハルハン殿下の臣の顔もありましたので、間違い無いかと……」


 伝令の言葉にテオハン王は怒りで我を忘れ、手にしていた軍配をへし折る。

 テオハン王の10歳下の王弟ハルハンは、テオハン王に負けず劣らずの武勇を誇る。

 父王の代においては色々と手を焼かせたが、テオハン王の御代になってからは反抗する事もなく、大人しく北の地で遊牧民族の抑え役をしていた。

 テオハンが候担平原決戦において無謀な追撃戦を展開した末に敗れ、国へ逃げ帰ってきたのが1月前。  

 それから失った兵を補充するべく新税を徴収し、各地の領主から兵を供出させて王軍の立て直しを図っていたテオハン王。


 ようやく王軍の訓練が軌道に乗った所だった。


「くそ!」

「陛下!ここは一旦落ち延びて下さい、再起を期す他ありません」


 舌打ちしたテオハン王に伝令が顔を歪めて告げる。

 深夜でしかも不意を打たれた上に、訓練途中の王軍は郊外に出ておりまだこちらからの伝令すら到達していない状態だ。

 たとえ間に合ったとしても訓練不足の軍兵で、北の地において剽悍な遊牧民族を常に相手取って実戦経験を積んでいるハルハンの精鋭に敵うはずもない。


「やむを得ぬ!すぐさま南の候担国境付近まで落ちるぞ!王軍とはその途中に合流することにする!すぐに衛兵と官吏を集めよ!財貨と書類は全て持っていくぞ!併せて諸侯にはわしに味方するよう伝令を送れ!」

「ははっ!」


 悠長に官吏を召集し、財貨を集めている時間は無いだろうと思った伝令だったが、テオハン王の命令である。

 返事を残すとその場を後にする伝令。

 テオハン王はそれを見送ってからぎりぎりと奥歯を噛み締めた。


「おのれハルハンめ……今しばらく時間があれば体勢を立て直せたものをっ!しかしわしとてそう簡単にやられるわけにはいかぬわ!」







 弘昌国王府の昌宣府では、候担平原決戦で戦死したサルード王の葬儀が挙行されていた。


 大変不名誉な事に、サルード王の遺骸はあちこちが欠損しており、それは丁度オークの歯形に合致した。

 これの意味する所は、王は近衛兵にすら見捨てられたという事である。

 実際に王の遺骸も月霜伯軍が戦場掃除の折にオークの死体の下敷きになっていた所を発見し、丁重に洗い清めた上で欠損箇所を縫い合わせて衣服を着せ、簡便ながらも棺に収めてくれたのだ。


 逃げ帰ってきた大将軍のベッサは官位一切を剥奪され、現在は自宅にて謹慎させられている。

 おそらく新王が決まれば死罪となるだろう。

 しかしその新王が決まるかどうかが問題であった。

 月霜伯からサルード王の遺骸を託された宗真国軍の分遣隊が昌宣府を訪れたのが1月前のことだというのに、今日に至るまで王の葬儀を行えなかったのである。


 サルード王には子がおらず、縁戚や有力諸侯から王を選ぶ事となったのだが、これが紛糾した為である。

 今日葬儀が行われたのも、新王選出のめどが立ったからではなく、そろそろサルード王の遺骸の保存が無理になってきたからと言う物理的な理由からだった。

 術兵が交代で冷気を吹きかける手法によって遺骸を保存してきたが、凍らせても遺骸は少しずつ腐敗するし、長期間凍らせていると水分が失われてミイラ化する。

 そこで一旦後継者問題は棚上げして葬儀が行われる事になったのだった。

 しかしながらそれが崩壊の始まりだった。







「……結局話し合いは決着せずか」


 弘昌国の諸侯であるヴェラードは嘆息して王府の城壁を顧みる。

 そこには立派な城壁がそびえ立っているが、内実は実にお寒いものだ。

 葬儀の後に行われた国王選出会議は今までどおり紛糾し、結論の出ないまま散会となってしまった。

 結局何一つ決まった事はないままに、諸侯は王府を離れ始めている。

 それまではサルード王の遺骸が諸侯の足を止めていた。

 自分の居ない隙に後継者を名乗ってサルード王の葬儀を強行される事を恐れ、有力諸侯が全て王府に集まって滞在していたのだ。

 そして中小の諸侯は有力諸侯に引き摺られて王府滞在の期間を延ばさざるを得ず、結果弘昌国の貴族全てが王府に集まるという珍しい事態となっていたのである。


 しかし全員参加で王の葬儀が行われた事によって、王府滞在の大義名分が無くなると同時に王の遺骸を巡る駆け引きもなくなった。

 そして話し合いは平行線。

 今のところ飛び抜けた有力者や、王の血縁に極めて近い縁戚者が存在しないことが問題を長期化させた。

 諸侯は領地経営を放置し続けるわけにも行かず、またいたずらに王府に留まって金銭を浪費するわけにもいかない。

 それに、飛び抜けた実力者がいないとなれば、色々な立場の者達が暗躍し、画策し始めるのは目に見えていた。


「我が国は一体どうなってしまうんだ?」


 ヴェラートのつぶやきは誰に聞かれる事もなく、王府の城壁に吸い込まれていく。

 おそらくこれからは武力を伴う小競り合いが頻発する事になるだろう。

 長年仲の悪い諸侯もいるし、野心を抱く者も出るだろうし、それを制そうと動く者もきっと現れるだろう。

 諸侯は真の意味で身の振り方を考えなければならない時代となったのだ。


「気が重いな……」


 手綱を振り、馬首を返すとヴェラートは自分を待っている兵達の元へと戻る。

 彼も有力諸侯の末席に位置する者としてこの王府昌宣府に留まり続けていたが、それも今日で終わり。

 一刻も早く領地に帰って準備を整えなければならない。



 候担平原決戦から3ヶ月が経過した。

 各国における混乱は戦乱に発展し、また隣接国同士が争う事態も発生している。

 グランドアース大陸は全土において混迷の様相を深めつつあった。


 一方の的場昌長。


 候担平原決戦に大勝利し、各国の敗残兵を吸収、再編成して月霜城へと凱旋した後は、早速タゥエンドリンの攻略に掛かるべく策を巡らせる。

 タゥエンドリンの有力5氏族へ使者を派遣し、フィリーシアの候担平原決戦における戦功と自分の武功を大いに宣伝し、フェレアルネン王の行方不明の事実とタゥエンドリン軍の瓦解の事実を触れて回ったのだ。

 また、王臣に対してはフィリーシアの国王代行への就任と承認を求めた。

 フェレアルネン王は、エンデ族を除く各氏族から迎えた后との間に同格の王位継承者が1人ずつおり、平時であれば現役の王が後継者を指名して王位を譲る。

 不慮の事故があった際にも、既に指名された王位継承者が王位を継ぐのだが、フェレアルネン王は自分が今しばらく王を続けるつもりでいたので後継者は立てていなかった。

 王位継承者を指名すれば、長期間王を務めるフェレアルネン王に対して譲位圧力が強まる可能性があり、フェレアルネンはそれを嫌ったのである。

 しかし、闇の勢力との一大決戦において戦場で生死不明となった王。

 普通であれば不慮の災難がある事を予測して後継者を定めておくべきなのだが、猜疑心の強いフェレアルネン王は国元で後継者が力を付ける事態を嫌ったのだ。

 しかしその判断はタゥエンドリンに混乱だけをもたらした。





 タゥエンドリン王都、オルクリア王宮



「王軍が瓦解し、敗残兵が月霜伯の指導の下でフィリーシア殿下に統合されてしまっているのは事実です。これに圧力を掛けるのは得策ではありません、下手をすれば月霜伯の強権的な介入を招きます」

「しかし!このままフィリーシア姫を王に迎えてしまっては、それこそ月霜伯の介入を招く事態となるぞ?」


 王不在の王の間において、フェレアルネンの側近であったレウンデルは、同僚であったシーリーンの意見に噛み付いた。


「それよりも先に5大氏族の族長や有力者に諮って、早急に王を決める必要があるのではありませんか?」

「それをしたが最後、月霜伯に全て持って行かれてしまうぞ!」


 メゥリンクが疑問を投げかけると、レウンデルは額に青筋を立てて怒鳴る。

 昌長の工作は既に始まっており、かく言うレウンデルにも昌長からの使者が現れ、多数派工作だろうと思われる内容の提案を受けていた。

 タゥエンドリンには、フェレアルネン王の出身氏族であるウェンデルア族を筆頭に、カフィル王子の出身氏族リンヴェティ族、トリフィリシンの率いるサラリエル族、幼少のレンドルティン王子の出身氏族であるレゥオンテア族、それにレアンティアとフィリーシアが復興させたエンデ族の5氏族がいる。


 氏族とは言っても大本の祖先を同じくすると言うだけで、族長が緩くまとめているだけであり、氏族内にも派閥や貴族勢力があって内情は複雑だ。

 氏族はタゥエンドリンを形作る大きな枠組みであり、王も先王の子でいずれかの氏族の血を引く者の中から選出される。

 そして新たに王となった者へは各氏族から配偶者が宛がわれるのだ。

 しかし後継者を指名しなかったフェレアルネン王の後継者を決めるのは、容易ではない。

 王の意思がないが故に各氏族の主張や思惑が強く出る事になるだろう。


「王子様方は何と仰っているのですか?」

「……カフィル様以外は出身氏族へ戻ると仰せだ」


 シーリーンの質問にレウンデルは深い溜息を吐いて答えた。

 フェレアルネン王が行方不明となり、率いて行った王軍も戦死と月霜伯による吸収で全て失われた。

 王子達は後ろ盾が全く期待できない王都にいるよりも、自分の母親の出身氏族を頼った方がまだましだと全員が考えたのだろう。

 そしてそれに呼応して各氏族も動きを活発化させている。

 王都に残っているのは王都の行政を司っているカフィル王子のみとなったが、彼は王臣達とは距離を置いているばかりか、王臣達に制御できるような人物でもない。


「月霜銃士爵も正当性を担保したいのであれば、しばらくは軍を王都に入れようとは考えないでしょう。当分は使者の遣り取りであしらって、時間を稼ぐ他ありませんね……」

「それはそうだろうな」


 シーリーンが言ったとおり、昌長は軍を率いていたが、丸裸の王都へ入らなかった。

 いきなりの進駐で混乱が生じる事を嫌ったのと、軍事制圧に近い形を取った時に正当性を非難されてしまうことを危惧したのだろう。


「しかし……カフィル殿下がいらっしゃったから良かったものの、一時はどうなる事かと思いました」


 メゥリンクが胸を押さえてほっとした様子で言う。

 フェレアルネン王の遠征出発後、王都の政務を執っていたのはカフィル第三王子。

 彼は王が行方不明になった後も動揺する王臣や官吏達を抑えて政務を滞りなく進めただけでなく、戦死した兵士の遺族に弔慰金を支給し、また昌長の軍に対して王都へ入らないよう通告を出した。


 僅かな都市衛兵が残るのみであった王都である。

 昌長が実力行使しようと思えば、そのまま軍を率いて王都を占拠する事も出来たのだが、カフィル王子の書簡が昌長に考える時間ときっかけを与えた。

 昌長は電撃的な王都占拠も考えていたが、一旦体勢を立て直す事とし、王都を回避して月霜城へと向かったのである。

 そのお陰もあって、未だ王都は王臣達の手によって運営されていた。


「しかし月霜銃士爵は平原人だ。1年も待たずにしびれを切らすぞ」

「それは……」


 レウンデルの言葉に口ごもるシーリーン。

 それでなくとも月霜伯が最近王都、もっと言えば先の王フェレアルネン政権に対して圧力を強めている事は、王臣であれば誰もが知っている。

 月霜伯の直轄軍は今や2万を越える。

 それに加えてサラリエル族の族長トリフィリシンが、候担平原決戦以降は月霜伯に融和的であるのが分かっている。

 既にリンヴェティ族はマサナガに降伏しており、フィリーシアを御輿に担いだ昌長に抗するのは難事である事は誰もが理解していた。


 昌長自身がタゥエンドリンの王になるというのなら氏族の反対や民衆の反発も期待できるが、昌長が主張しているのは戦場で大功を挙げた王族のフィリーシアを王にするというものであり、民衆や氏族にも受け入れられる至極妥当な意見だ。

 それに元々フィリーシアは気さくな人柄から民衆には慕われており、加えて武姫としての名声があった所へ今回の戦功が重なった。

 レウンデルから見ても王に不相応な要素がどこにも無い。

 それでもレウンデルはフィリーシアの王位継承をやんわり拒否してみた。


 しかしそれに対する昌長からの返答は、またまた妥当なものであった。

 既にフィリーシアは王軍を統括している事、戦後の会議において王に代わって立派に務めを果たし、後継者として各国から認知されている事を主張する昌長。

 それに王位継承の意思を示したフィリーシア本人の文書を添えてきた。

 候担平原決戦において総指揮官として大勝利に主導的な役割を果たし、軍事力を肥大化させた月霜銃士爵とフィリーシアに、王臣達が抗する術はない。

 彼らも歴とした領主貴族だがその規模は小さく、到底独立してやっていけるものではない。

 彼らが生き残るには、フェレアルネン王の政権を離れて新たな政権の主に従うか、領地と官位を捨ててそれぞれの出身氏族へ戻るかである。


 実際はそのどちらの選択肢も取りたくない現在の王臣達。


「行方不明の王が戻られる時まで我々がこの王都を守らねばならん!得体の知れない平原人の、しかも傭兵にこの誇り高いエルフの国が左右される事などあってはならんのだ!」


 気勢を上げるレウンデルに、シーリーンやメゥリンクなどの王臣達も応じる。

 彼らの悪あがきはまだまだこれからである。


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